小林 |
「紅葉の季節やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「紅に染まり、黄に染まる」
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北小岩 |
「日本の色彩の妙を感じます」
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小林 |
「俺の知り合いのお坊さんで、
とても偉い方がおってな」
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北小岩 |
「厳しい修行を
積まれたのでございましょうか」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「修行の果てに
どのようなことを体得されたのか、
ご教示ください!」
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小林 |
「紅葉やな」
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北小岩 |
「紅葉でございますか?」
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小林 |
「想像を絶する修行で、
秋になると片方の金玉が紅に、
もうひとつが黄に染まるように
なったんや」
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北小岩 |
「・・・」
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えろ〜えろ〜えろ〜
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小林 |
「むっ!見たか」
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北小岩 |
「はい。
美しくスタイルのよい
女性がたくさん、
一方向を目指しております」
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小林 |
「いい思いをする奴が
おるかもしれんな」
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北小岩 |
「わたくしたちも
おこぼれにあずからせて
いただきましょう」
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二人は女性らの後をつける。
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北小岩 |
「道にぎんなんが落ちてますね。
あっ!」
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どてっ すぽっ すぽっ
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北小岩 |
「両方の鼻の穴に、
ぎんなんがはまってしまいました!
臭すぎるでございます!!」
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小林 |
「しょうもないアホやな。
うわっ!」
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どてっ すぽっ すぽっ
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小林 |
「俺の両方の鼻の穴にも、
ぎんなんがはまりやがった!」
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こんなしょう〜もない二人は
無視したいところだが、
それでは話が終わってしまうので、
先に進めてみよう。
なんとかぎんなんがとれた頃、
女性たちの目的地に到着した。
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北小岩 |
「あんなところに
巨大なアコヤガイが
ございます。
貝が開きました」
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小林 |
「中に全裸の男がおる」
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女性A |
「あら、素敵!」
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女性B |
「こんな大きいの初めて!!」
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イチモツのことではない。
どうやらこの男は、
アコヤガイの中で真珠を育てているのだ。
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小林 |
「金玉が真珠に
なっているようや」
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北小岩 |
「見事な輝きでございます」
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育った金玉、いや真珠は、
ある程度の大きさになるととれて、
また新しい真珠ができる。
女性たちの喜びは尋常ではない。
まだまだ金玉には、奥深い可能性があるようだ。 |