ひゅ〜
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北小岩 |
「木枯らしでございますね」
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ひゅ〜
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北小岩 |
「大量の枯葉が
舞っております」
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ぺた
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北小岩 |
「先生の股間にへばりつきました。
やはり大自然は、
先生の股間が
枯れきっていることに
気が付いているのでございますね」
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小林 |
「お前、
何一人芝居で
俺の股間の評価をしとるんや」
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北小岩 |
「めっそうもございません。
枯れたとはいえ、
先生の股間の吸引力は
健在なのでございますね」
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小林 |
「相変わらず
わけがわからん男やな」
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北小岩 |
「そういえば、
今日は町のナンバーワンが
決まる日でございますね。
いかがでしょうかね」
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小林 |
「まあな」
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北小岩 |
「下馬評では
先生が断トツではないかと」
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小林 |
「そういわれてもな」
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北小岩 |
「わたくし、
ワクワクしております」
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小林 |
「もっとええことで
ワクワクしたほうがええな」
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北小岩 |
「どのようなことでも、
先生が一番になるのは
とてもうれしく思います」
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小林 |
「なんでもかんでも
順位をつければええ
ということではないやろ」
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北小岩 |
「あそこで票を数えております。
発表です!」
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チンチーン!
「1位は先生です!
副賞の万力です」
何のナンバーワンかといえば、
「町で一番モテないので
おちんちんがいらないと思う人」
コンテストのナンバーワンに輝いたのだ。
突然アマゾネス軍団の方々が現れ、
先生は万力にセットされた。
アマゾネス軍団の方々は、
力の限り万力を締め上げた。
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小林 |
「うげ〜〜〜!」
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女性のマンリキには締め上げられたいが、
先生にはこちらがお似合いであろう。
コンテストは同時に、
「町で一番モテるので
おちんちんが二本必要だと思う人」
コンテストも行われた。
「1位 槍満郁夫(やりまんいくお)さんです。
誰か槍満さんに
質問がある方はいらっしゃいませんか」
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北小岩 |
「はい。
槍満さまは
星の数ほどの女性と
よいことをされていると思います。
イタすということにおいて、
何か悩みはございますか」
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槍満 |
「リアル世界では
マン幸福なんだけど、
実は童貞でもあるんだよ」
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北小岩 |
「どういうことでございますか」
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槍満 |
「僕は性夢をよく見るんだけどね」
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北小岩 |
「実生活では実りある性活を送り、
夢でも性夢で
気持ちいい思いをする。
男冥利につきますね」
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槍満 |
「ところがね、
現実の女は自由になるんだけど、
夢の中の女は、
俺の自由にならないんだよ」
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北小岩 |
「と申しますと」
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槍満 |
「すげえいい女が出てきて、
お楽しみの寸前まで
行くんだけど、
その先に進めないんだよ」
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北小岩 |
「そうなのでございますか」
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槍満 |
「もう一息のところで
必ず変な動物が
出てきてしまうんだ」
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北小岩 |
「どのような動物でございますか」
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槍満 |
「性夢を食う獏なんだよ。
そいつが途中で
性夢を食べてしまうから、
俺は夢の中で
最後までいったことがない。
だから俺、夢童貞なんだよ。
死ぬまでに一度ぐらい
夢でもいい思いがしたいんだ」
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北小岩 |
「夢童貞・・・」
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槍満ほどの男が童貞であるとは。
それにしても夢のない夢の話であるが、
前半に出てきた先生の扱いが、
あまりにぞんざいでお寒い気もする。
でもいいか、冬だし。 |