KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百七拾八・・・夜空から

キラキラ

北小岩 「美しい夜空でございます。
 そろそろ時間でしょうか」
小林 「俺たちも
 チームの一員やからな」
北小岩 「隣町とは常に
 五分の戦いですね」
小林 「負けるわけにはいかんな。
 いざ出陣や」

先生の町と隣町は川を挟んで
年がら年中意味のない戦いを繰り広げている。
順当にいけば今回も価値のない戦いであろう。
現場に目を向けると。

北小岩 「優雅といえば優雅。
 醜悪といえば
 醜悪な戦闘ですね」
小林 「どんな醜悪なものでも
 勝ちは勝ちや」
司会 「では第69回町対抗花屁大会を
 開催いたします!」
先生の
町と
隣町の
男衆
「うお〜!!」
司会 「美しさと臭さの共演を
 リードする花屁師の方々、
 Are You 屁dy?」
花屁師
の方々
「うお〜!!」
司会 「では先攻は先生の町です!」

ど〜ん

パッ パッ 

隣町の
男衆
「一見雅な花火だな」

パッ ビュビュビュッ

隣町の
男衆
「むっ!
 ケツの形になった」

パカッ

隣町の
男衆
「ケツの穴が開いたぞ!」

プ〜っ

隣町の
男衆
「いい音させて
 屁をこきやがった」

もわ〜 もわ〜 もわ〜

隣町の
男衆
「くっ、くせ〜!」

男衆は花火のケツの穴から放たれた
腐った屁でパニックになった。

小林 「今年は俺たちの
 完全勝利やな」
司会 「では後攻の隣町どうぞ!」

ど〜ん

パッ ビュビュビュッ

小林 「ケツの形になった」

パカッ

北小岩 「ケツの穴が開きましたね。
 わたくしたちの
 まねっこでございます。
 準備はできております」

先生の町の男衆たちは
用意していた洗濯ばさみで鼻を塞いだ。

北小岩 「作戦勝ちでございま。
 えっ?」

ぼと ぼと ぼと

北小岩 「屁のみならず
 実まで落ちてまいりました!」
先生の
町の
男衆
「汚え!
 逃げろ〜〜〜!」

多数が逃亡した先生の町は敗北した。
世の中に無駄なものはあまたあるが、
美しい夜空を汚すこの戦いは
その最右翼といっても過言ではないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2023-07-02-SUN

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