KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百七拾六・・・四姉妹

じめ〜

北小岩 「暑い上に
 物凄い湿気でございます。
 このままではおちんちんに、
 じめじめ茸が生えてしまいます」

じろ〜

北小岩 「むっ!」

にょき

北小岩 「まずいでございます。
 小さなじめじめ茸が
 生えている気がいたします。
 先生!」
小林 「何やお前!
 俺に薄汚れた極小松茸を
 見せつけてどないするんや」
北小岩 「ついにじめじめ茸が
 生えてしまったようなのです」
小林 「どうせ
 使う機会などない場所に
 生えとる。
 大切に育てるこっちゃ」

じめじめ茸がどんなものか
見てみたい気もするが、
やはり見たくないので先に進もう。

小林 「我が町の美人四姉妹が
 それぞれ店を出して、
 大繁盛しているようやな」
北小岩 「噂になっておりますね」
小林 「美人だから
 繁盛しているだけや
 ないらしい」
北小岩 「そうなのでございますか。
 どのような理由が」
小林 「さぐってみるか」

ぶちっ

北小岩 「うっ!」

弟子は股間をさぐり、
じめじめ茸がこれ以上育たないように
引っこ抜いた。
それはどうでもいいのだが、
二人は四姉妹それぞれの店の前に行き、
出てきた客に大繁盛の理由を聞くことにした。

北小岩 「まずは長女。
 和服がとても似合う
 美人さんでございます。
 お店は小料理屋です」

がらっ

北小岩 「お客様が出てまいりました。
 お忙しいところ
 大変申し訳ございません。
 こちらのお店は
 とても繁盛して
 いらっしゃいますが、
 なぜでしょうか」
小料理
屋の客
「ここだけの秘密なんだけど、
 いろんな客が
 つまみをのべ69品ぐらい
 注文した頃に、
 つまみのひとつに
 縮れた毛が入っているんだよ」
北小岩 「そうなのでございますか!」
小料理
屋の客
「切り盛りしているのは
 お嬢さん一人だから、
 間違いなく
 彼女の毛なんだよ。
 わざと入れてるんじゃなくて、
 なぜかそれぐらいの間隔で
 紛れ込むんだよ。
 男たちも暗黙の了解で、
 ラッキー毛をゲットした時も
 お嬢さんにはわからないように、
 指をピースの形にして
 鼻の穴に
 つっこむことにしているよ」

ちなみに縮れた毛は、
もずくに入っていることが多いという。
 
北小岩 「次は次女の
 パスタ屋さんでございます。
 常連さんらしき方が
 出てまいりました。
 お忙しいところ
 大変申し訳ございません。
 こちらのお店は
 とても繁盛して
 いらっしゃいますが、
 なぜでしょうか」
パスタ
屋の客
「ここだけの秘密なんだけど、
 いろんな客が
 パスタをのべ69品ぐらい
 注文すると、
 そのひとつに
 縮れた毛が入っているんだよ」
北小岩 「やっぱり!」
パスタ
屋の客
「切り盛りしているのは
 お嬢さん一人だから、
 間違いなく
 彼女の毛なんだよ。
 わざと入れてるんじゃなくて、
 なぜかそれぐらいの間隔で
 紛れ込むんだよ。
 男たちも暗黙の了解で、
 ラッキー毛をゲットした時も
 お嬢さんにはわからないように、
 一本指で自分のほっぺたを
 つんつんした後、
 お尻の穴に指をつっこむんだよ」

ちなみに縮れた毛は、
たらこスパゲッティの海苔に
入っていることが多いという。

三女は中華料理店。
四女はスペイン料理店。

三女の縮れ毛は椎茸入り肉まんに、
四女の縮れ毛はパエリアのムール貝に
入っていることが多いそうである。

肉まんの方はたまに波平氏の頭のように
表面に一本立っていることがあるらしいので、
三女に見つかってしまわないか心配である。
 

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2021-07-18-SUN

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