小林 |
「クリスマスが過ぎて
しばらくたつな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「クリスマスには、
ええことあったか」
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北小岩 |
「実は」
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小林 |
「なんや」
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北小岩 |
「サンタさんの服を着た女性が」
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小林 |
「なに!」
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北小岩 |
「下半身をむき出しに」
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小林 |
「聞き捨てならんな!」
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先生の顔が般若の形相にかわった。
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北小岩 |
「しているエロ本の1ページが」
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小林 |
「んっ?」
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北小岩 |
「飛んできたので
頂戴しようとしましたところ、
犬の糞の上に落ちたので
諦めました」
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小林 |
「うむ!」
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先生は安堵の表情を浮かべた。
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小林 |
「犬の糞の上に
落ちたということやが、
大丈夫かもしれん。
一応見に行くかな」
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年末になっても、この男はいやしい。
「痛え!」
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北小岩 |
「あれは町一番の
プレイボーイさんで
ございますね」
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小林 |
「どしたんや」
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町一
番の
プレイ
ボーイ |
「突然トナカイの角が
飛んできて、
ちんちんに刺さったんだ」
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北小岩 |
「トナカイの角がですか?
危険すぎます」
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「かっちょ悪〜!」
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北小岩 |
「町で二番目の
プレイボーイさんですね。
どうなさりましたか」
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町で二
番目の
プレイ
ボーイ |
「朝起きたら、
ちんちんの周りに
サンタクロースのひげが
くっついていて、
とれねえんだよ」
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北小岩 |
「おちんちんの装飾として
大げさすぎます」
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シャンシャン シャンシャン
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小林 |
「クリスマスの鈴の音や」
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町で三
番目の
プレイ
ボーイ |
「金玉に鈴がついて、
いちいち音が
鳴ってしまうんだ」
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北小岩 |
「股間がにぎやかすぎます」
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「くっ、臭え!」
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北小岩 |
「あの方も
かなりモテる方です」
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小林 |
「何が臭いんや?」
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かなり
モテる
男 |
「クリスマスプレゼントを
入れる靴下があるだろ。
形は同じなんだけど、
10年毎日履き続けたような
悪臭がして、
ちんちんにかぶさって
とれないんだ」
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後にわかったことだが、この現象は
「俺たちをダシに
クリスマスに乳繰りやがって!」と怒れる
クリスマスアイテムたちが
モテる男たちを襲撃したらしいのだ。
もちろん先生と北小岩くんは、
まったく襲撃されなかった。 |