ひゅ〜
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北小岩 |
「北風が吹いております」
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小林 |
「朝晩の冷え込みも、
厳しくなってきたな」
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北小岩 |
「そうでございますね。
その証拠にわたくしの股間は、
朝になると寒さで
硬くなっております」
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それはまた、別のことであろう。
ひゅ〜 ひゅ〜
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小林 |
「むっ、
紙切れが二枚風に舞っとるな。
もしかしたら、
気持ちええことが
できる券かもしれん。
いけ、北小岩!」
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北小岩 |
「かしこまりました!」
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びゅん しゅっ
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小林 |
「さすがや。
タダのものを得ようとする時、
見事な野性ぶりを発揮するな」
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北小岩 |
「どうやら銭湯の無料券のようです」
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小林 |
「タダで女湯を拝めるかもしれん。
行ってみよか」
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二人はぼろきれで股間を乾布摩擦しながら、
銭湯へ向かった。
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北小岩 |
「大きなお風呂に入れるなんて、
思いもよりませんでした」
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小林 |
「そやな。
冬の行水は過酷やから、
あっため溜めしとかんとな」
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がらがら
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北小岩 |
「混んでますね」
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小林 |
「何人いようが、
俺ほどのブツの持ち主おらんやろ」
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北小岩 |
「先生、
あの方の股間をご覧ください!」
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小林 |
「むむっ!」
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師が素っ頓狂な声をあげたのも、
むべなるかな。
男の股間にはイチモツがなく、
そのかわりに醤油瓶がついているのだ。
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小林 |
「何があったんや!」
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股間に
醤油瓶が
ついて
いる男 |
「実は二週間ほど前、
イチモツが独立したいと
言い出してね」
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北小岩 |
「許可を出したのでございますか」
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股間に
醤油瓶が
ついて
いる男 |
「仕方なかったんだ。
長年、いい思いを
させてあげることが
できなかったんだから。
たいしたモチモノではなかったけど、
それでも何もないとさみしくてね」
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やさしく醤油瓶をなでるのだった。
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北小岩 |
「先生、向こうに
お尻の穴の極端に小さい方が
いらっしゃいます。
穴の直径が
3ミリぐらいしかないと思われます」
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小林 |
「何があんたんや!」
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お尻の
穴が
直径
3ミリ
ぐらい
しかない
男 |
「実は2日ほど前、
ケツの穴が独立したいと
言い出してね」
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北小岩 |
「許可を出したのでございますか」
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お尻の
穴が
直径
3ミリ
ぐらい
しかない
男 |
「仕方なかったんだ。
長年、いろいろなモノを
お尻の穴に入れてみて
しまったのだから。
たいした穴ではなかったんだけど、
それでも何もないとさみしくてね。
その部分に砂を入れて蟻を飼って、
巣にしてもらっているんだよ」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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巷の噂では、身体の各部分の独立願望が
高まっているといいます。
みなさまも、身体の各部分が独立したがった時、
どのように対処するのがベストなのか、
考えておいたほうがよいかもしれません。 |