カラオケ
に誘う人 |
「商店街のカラオケ大会が
あるのですが、
先生たちもいかがですか」
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小林 |
「カラオケもええが、
カラアゲは出るんかい」
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カラオケ
に誘う人 |
「もちろんですよ。
イカ臭いイカも用意しております」
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北小岩 |
「きっと、
華やかな大会なのでしょうね」
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カラオケ
に誘う人 |
「隣町のお色気商店街の
エロ女性陣も、
多数招待してますよ」
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小林 |
「俺の歌はヤバいで。
女性陣はパンツの替えが必要や」
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何を言っているのか、わけがわからない。
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北小岩 |
「わたくし、
カラオケに行くお金が
ありませんので、公衆トイレで
トイレットペーパーの
紙が終わった時にいただいてきた
芯をマイクにして、
たまに練習しております」
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カラオケ
に誘う人 |
「北小岩さんの十八番は何ですか」
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北小岩 |
「十八番というほどではなく、
十一番ぐらいだと思うのですが、
やはり
『昭和枯れすすき』ですね」
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カラオケ
に誘う人 |
「いいですね。
トイレットペーパーの芯を
マイクに歌う昭和枯れすすき。
ブルースといっても
いいかもしれません」
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そんなことはないだろう。
枯れすすきというより、
枯れすぎといった方が妥当である。
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カラオケ
に誘う人 |
「そういえば、
BAR『へそ下三寸』の
ママの巨根彼氏も
歌うことになってます」
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小林 |
「なに!」
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先生が股間を押さえてのけぞった。
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北小岩 |
「彼氏というのは、
ポール・マイクさんのことですね」
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カラオケ
に誘う人 |
「もちろんです」
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小林 |
「それは何をおいても
いかねばならんな」
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ともかく師弟も参加することとなった。
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カラオケ
大会
司会者 |
「カラオケ大会、
ぱっくりと始まりで〜す。
いろえろ豪華賞品もあるので、
がんばってくさ〜い」
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最初に登場した
屁腐一(へぐされはじめ)氏は、
ズボンとパンツを同時におろすと、
マイクを肛門にあてた。
プ、プ、プ、プププ、プ〜
童謡の『鳩』。
カラオケでは盛り上がりにかける
選曲であったが、
全編轟音の屁で見事に歌いとおした。
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小林 |
「次はお前や。
がんばってエロい商品を
ゲットしてこいや」
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北小岩 |
「はい」
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昭和枯れすすきのイントロが流れる。
マイクを口に近づけた弟子に異変がおきた。
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北小岩 |
「う〜〜〜!
臭いでございます〜〜〜〜!!」
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北小岩くんは、
1小節も歌うことなく卒倒。
恐るべし、屁腐氏。
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カラオケ
大会
司会者 |
「アテンションプリーズ!
ポール・マイクの
出番ですよ〜〜〜!」
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会場の女性たちの目がギラついた。
ポールはおもむろに自分のポールを出すと、
それを伸ばし、マイクとして歌い始めた。
♪ モシモシカメヨ〜〜〜
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お色気
商店街の
エロ
女性陣 |
「ワオ!モンスター マイク!!」
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ポール・マイク氏のマイクは、
もちろん声を増幅させないのだが、
地声が大きいため会場に歌声が響き渡った。
果たしてポールをマイクにする必要が
あるのかどうか。
まあ、どうでもいいや。 |