小林 |
「俺たちの!」 |
北小岩 |
「わたくしたちの!」 |
小林 |
「ちんちんは!」 |
北小岩 |
「おちんちんは!」 |
小林 |
「真っ黒や!」 |
北小岩 |
「真っ黒でございます!」 |
小林 |
「なぜならば!」 |
北小岩 |
「なぜかと申しますと!」 |
小林 |
「女にモテモテで!」 |
北小岩 |
「女性にモテモテで!」 |
小林 |
「よく使い込んでいるからや!」 |
北小岩 |
「よく使い込んでいるからでございます!」 |
小林 |
「あまりに黒過ぎて!」 |
北小岩 |
「あまりに黒いものですから」 |
小林 |
「暗がりだと見えないんやで!」 |
北小岩 |
「暗がりだと見えませんからね!」 |
小林 |
「ふう!
真実を大声で繰り返すと、
気持ちええなあ」 |
北小岩 |
「そうでございますね」 |
そんなことがあるわけない。
北小岩くんはともかく、
先生のブツなど無用の長物であろう。
「大変だ〜〜〜!」
青梅のような顔色をして
先生宅に飛び込んできたのは、
先生の安酒飲み友だちの
正孔無男(せいこうなしお)氏であった。
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正孔 |
「とにかく、これを見てくれ!!」 |
突然、ズボンとパンツをずり下げる。
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小林 |
「こら!
こんな爽やかな日に、
けがれきったものを見せる・・・。
むむっ!」 |
北小岩 |
「無いでございます!」 |
正孔氏のそこにはあるべきものが無く、
ただ小さな穴が開いているだけであった。
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正孔 |
「回収が・・・」 |
小林 |
「回収?」
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正孔 |
「あっても使わないおちんちんは
無駄だからと、
リサイクルにまわすために、
国から委託された業者が
回収してるんだ!
俺はごぶさたの期間が
あまりに長すぎて・・・」 |
小林 |
「なんやと!
それで業者は、どんな方法で」 |
正孔 |
「空手着のような服を着て、
金色の帯を締めた男が手刀で」 |
北小岩 |
「打つのでございますか!」 |
正孔 |
「いや。
信じられないほどの速さで
空の手刀を繰り出し、真空にし」 |
小林 |
「つまり、
かまいたちのような状態にし、
切り取るんやな!」
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師弟の顔が見る見る青梅めいてきた。
二人は咄嗟にちんちんを自分の股で挟む
メスライオンの体勢をとったが、無駄であろう。
使わないちんちんを回収する謎の委託業者。
特に先生のブツが持っていかれることは
約束されたも同然だが、
あなたの息子は大丈夫だろうか。
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