イヤーッ
タアッ
パチパチパチ
イヤーッ
タアッ
パチパチパチパチ
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小林 |
「すさまじいチームワークやな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「あんな狭い空間で補い合い」
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北小岩 |
「攻撃し、守る」
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小林 |
「俺たちやったら」
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北小岩 |
「お互いの頭」
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小林 |
「時に金玉を
しこたま打ってしまうことは」
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北小岩 |
「間違いございません」 |
先生の家のテレビは、
粗大ごみ置き場から拾ってきたもので、
数日に一度しか映らない。
そのため、外から目を凝らし、
ご近所さんのテレビで
卓球ダブルスを観戦していたのだ。
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北小岩 |
「卓球だけではございません。
バトミントンダブルスも、
わたくしどもには
信じられないほど、
歯車がかみ合っておりました」
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小林 |
「そやな。
俺たちもこれからは、
あまりエゴを出さんと、
噛みあうことが重要かもしれんな」 |
二人が感慨にふけった刹那。
プッ プププッ
プーッ ププープー
ダンサーのような男が二人、
なかなかいい音の屁を響かせながら踊りだした。
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北小岩 |
「あなた方、
屁の息が
ぴったりあっているようで
ございますが、
どのような方なのでございますか」
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屁ダンサー |
「俺たちは
屁のダブルスを組んでいるだよ」
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北小岩 |
「なんと!
屁にもダブルスの方々が
いらっしゃったとは」
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シャーッ
シャーッシャシャー
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小林 |
「北小岩、見てみい」 |
鍛え上げられた肉体の男が二人、
小便をしているのだが、尿が途中でぶつかり、
虹が出現したのだ。
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北小岩 |
「キレイなんだか汚いんだか
よくわかりませんが、
とにかく見事でございます。
あなた方は、
尿のダブルスでございますね」
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尿男 |
「もちろんさ」
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ダブルスは、スポーツだけのものではなかった。
今後、日本に、世界に、
どうようにダブルスが広がっていくのか、
注目していきたい。
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