小林 |
「デパートを訪れるのは
何年ぶりやろな」
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北小岩 |
「以前はしつこく
試食をあさりましたね」
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百貨店
のエロ
社長 |
「試食と言わずに
今日は何でも好きなものを
ごちそうさせていただきますよ」
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先生の全財産は2円。弟子の全財産も2円。
合計4円なので買物はできないのだが、
えげつないエロ本を斡旋することで
百貨店の社長とも懇意なのである。
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百貨店
のエロ
社長 |
「デリカだけじゃなく
いろいろ見てくださいね」
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師弟は物がない生活が基本なので
興味のあるものはほとんどないのであるが。
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小林 |
「おなごのパンティ売り場に
直撃や!」
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北小岩 |
「名案でございます!」
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だだだだっ
猛然とダッシュをかける。
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小林 |
「ここか?」
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北小岩 |
「男性用下着コーナーのようです」
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小林 |
「汚らわしいな」
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北小岩 |
「それにしては
単独の女性が
多い気がいたします」
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とろ〜ん
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小林 |
「目がとろけとるな」
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北小岩 |
「男性用ブリーフを
はいているマネキンが
三体ございます」
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小林 |
「むっ!
一体は竿が、
一体は玉が、
一体は毛が、
妙に盛り上がっとらんか」
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北小岩 |
「いったいどうしたのでしょうか」
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百貨店
のエロ
社長 |
「実はこのフロアで
怪奇現象が起きているんですよ」
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北小岩 |
「もっこり具合と
関係あるのですか」
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百貨店
のエロ
社長 |
「モロにそうですね。
ブリーフの中身が好きな女性には
三種類の方がいらっしゃいます。
竿LOVE。
玉LOVE。
毛LOVEです。
左のマネキンは
私たちが何も手を加えていないのに
日々竿が伸びています」
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北小岩 |
「なんと!」
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百貨店
のエロ
社長 |
「真ん中のマネキンは玉が、
右のマネキンは毛が伸びています。
女性たちは敏感で、
インフォメーションを
出していないのに
日々の成長に気づき、
毎日愛でにまいります」
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小林 |
「それぞれのマネキンに親衛隊、
もとい、
チン衛隊がついとるんやな」
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竿LOVE
&
玉LOVE
&
毛LOVE |
「テン、ナイン、エイト・・・」
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北小岩 |
「いっせいに
カウントダウンが始まりました」
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竿LOVE
&
玉LOVE
&
毛LOVE |
「スリー、ツー、ワン、ゼロ!!!」
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ぴょこ! ぴょこ! ぴょこ!
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小林 |
「むむっ!
一体はブリーフの上部から竿が、
一体は下部から玉が、
一体は横から毛がはみ出した!!」
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パチッ! パチッ! パチッ!
竿LOVE&玉LOVE&毛LOVEの
女性たちはハイタッチを交わした。
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百貨店
のエロ
社長 |
「はみ出して
おめでとうございます!」
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社長はあけましておめでとうございます!
の節で祝福した。
髪が伸びる人形の怪異は各地に伝わり、
時に人々を震え上がらせる。
しかし、このマネキンのように、
竿が伸びたり玉が伸びたり陰毛が伸びたりしても
まったく怖くなく、
それどころが笑ってしまうのはなぜであろう。
エロ社長の百貨店の物体は、
実はマネキンではなく
タマキンだからなのかもしれない。 |