「おっ、靴の裏がはがれよった」
「そこまで使い込まれ、
靴も幸せな一生だったと思います」
常人の数倍の距離を歩く先生。
家を出てから5時間経過したところで、
靴がワニの口のようにパカッと開いた。
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小林 |
「帰路もあることやし、
ボンドを借りたいところやな」 |
北小岩 |
「右手にある広大な敷地、
門に保護財団と書かれております。
きっと、保護していただけると思います」 |
二人はボウフラのような動きで、敷地内に踏み込んだ。
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女性A |
「それ、
いや〜ん、
いや〜ん、
いや〜ん!」 |
女性B |
「ふう、だめねえ」 |
財団
主宰者 |
「もっと、やさしく艶っぽく、
緩急をつけて!」 |
北小岩 |
「先生、あれは何でございましょうか」 |
小林 |
「わからんな」 |
そこにはハシゴ車のようなものがあり、
女性たちが必死に刺激を与えているのだった。
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北小岩 |
「皆様はいったい
何をされているのでございますか」 |
財団
主宰者 |
「私は『ちんちん保護財団』を
主宰しております。
財団は、女性たちに
ちんちんのおかれている過酷な状況を
理解していただき、
男にもっと愛を持って
やさしく接していただくことを
目的に設立されました」 |
北小岩 |
「なんと!」 |
財団
主宰者 |
「このハシゴ車ですが、
伸びる部分がちんちんを模して
作られています。
女性の刺激により
どんどん長くなっていきます。
とはいえ、緊急時であっても、
いつでも意のままになるというものでも
ありません」 |
女性A |
「そうなのよ。
ウハウハと興奮してしまうように
しているのに、
いうことを聞いてくれないのよ」 |
財団
主宰者 |
「そんな時こそ、
やさしさが必要なのです。
男は有事の際に、
あせればあせるほど
迷宮に入ってしまう恐れが
あるのですから」 |
女性B |
「あっ、
だんだん大きくなってきたみたい」 |
ハシゴの部分は硬度を増し、空に向かって屹立。
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財団
主宰者 |
「放水!」 |
先っぽから、やや黄色がかった水が飛び出した。
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小林 |
「ようわからんが、
ちょっとだけ感動するな」 |
北小岩 |
「そうでございますね」
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財団
主宰者 |
「とはいえ、男の複雑な構造を、
なかなかわかってもらえなくてねえ」 |
女性たちはハシゴ車体験を終え、
おみやげとして傘をもらった。
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女性A |
「ちょうど雨が降ってきたようね」 |
財団
主宰者 |
「さすためには、
刺激を与えて
大きくしなければなりません」 |
だが、ちんちん傘はいっこうに大きくなる気配はみせず、
怒った女性は。
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女性A |
「ったく使えないわね。
何よ、こんなもん!」 |
地面にたたきつけ、踏みつぶした。
先生と弟子は、思わず股間を押さえていた。
役に立たなかった時でも、
女性は男性にやさしさを持ち続けられるか。
そこにはやはり、深い河が流れていそうである。
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