北小岩 |
「先生、気になるものがあるのですが」 |
小林 |
「なんや。
空飛ぶパンティでも見たんかい」 |
北小岩 |
「そのようなものでしたら、
わたくしパン食い競争のように、
パンティにむしゃぶりつくことでしょう」 |
小林 |
「パンティ食い競争か。
それなら俺も無敵やな」 |
北小岩 |
「それは横に置いておきまして。
町はずれの病院の窓から、
CTスキャンのモニターが見えるのです。
しかし、若干形がおかしいような」 |
小林 |
「お前もかなり鋭くなったな。
そのスキャンを見ると、
原因不明の不安に襲われるんやろ」 |
北小岩 |
「そうでございます」 |
小林 |
「まあ、俺についてこいや」 |
先生は股間を鼓のように打ち鳴らしながら、
走り出した。
50メートルほど進んだところで。
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小林 |
「うっ、強く打ちすぎて、
下腹が痛くなってきおったわ」 |
うずくまってしまった。
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北小岩 |
「大丈夫でございますか。
先生はどちらに向かわれていたのですか?」 |
小林 |
「海へ・・・」 |
弟子は矮小な師を駅までおんぶし、
電車の席に座らせた。
ガタゴト揺られているうちに、
何とかもちなおしたようだ。
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小林 |
「着いたな。
ほな岩場に行ってみまひょ」 |
北小岩 |
「CTスキャンと海、
わたくしの中で
まったくつながらないのですが」 |
小林 |
「あそこを見てみい」 |
北小岩 |
「むっ!」 |
海水浴をしていたと思われる中年の男性。
水からあがると全裸で、
股間に水中メガネをつけている。
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北小岩 |
「変態でございましょうか」 |
小林 |
「いや、
あれはダイエットしていたんや」 |
北小岩 |
「わけがわかりません」 |
小林 |
「お前が病院で見たモニターはな、
ちんちんをスキャンしたものなんや。
巷間でメタボメタボと騒がれておるがな、
ちんちんだって例外ではない。
カロリーをとりすぎているのに
運動をしない。
中年だけの問題やない。
近頃は若いヤツも回数、
機会が極端に減っておる。
まあ、若者がいい思いをしないことは、
俺にとっては心の安らぎだがな。
とにかくイチモツのメタボは恐ろしいで。
チンの成人病、すなわち成チン病で、
壊死に至るケースもある」 |
北小岩 |
「なんと!」 |
小林 |
「運動だけでカロリー消費しようとすると、
数万回勃起しなければならん
(注・先生のいい加減な計算による)。
そこで海でのダイエットや。
海にはなまこが生息しておる。
ちんちんは犬と同じで、
同種の生き物と遊びたがる。
水中メガネをつけて
ちんちんの視界を良くし、
なまこに近づいた時に
岩陰からウツボが飛び出すんや。
恐怖のあまり縮みあがって、
有効なダイエットになるという寸法や」
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北小岩 |
「なるほど!」 |
小林 |
「さらに重度のメタボには、
チンに直接アクアラングをつけるんや。
チンの天敵といえば、ウツボにタコ。
イチモツは赤貝が好物なので、
貝を見たら思わず吸い寄せられ、
そこに頭を突っ込もうとする。
その瞬間にタコが現れ、
力の限り締め付ける。
吸盤から逃れようと
チンは大きくなって脅したり、
小さくなって抜けようとしたりを繰り返す。
ダイエットに効果てき面なだけでなく、
秘め事の際に確実に
喜ばせることができるようになるんや」
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北小岩 |
「それにしても
過酷なダイエットでございますね」 |
小林 |
「うむ。
何事も基本はアメとムチや。
恐怖の後に波で癒されていると、
思いがけず人魚による
サービスがあるかもしれんな」 |
世の中では、ちんちんのメタボリックシンドロームが
増加しているという噂です。
皆様は大丈夫ですか。
夏のダイエットは今がチャンス。
海に繰り出す際には、
イチモツ用の水中メガネやアクアラングをお忘れなく。
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