小林 |
「長老がまた何か
言い出しとるらしいな」
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北小岩 |
「らしいですね」
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小林 |
「何やろ」
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北小岩 |
「想像がつきません」
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小林 |
「妙な胸騒ぎがするんや」
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北小岩 |
「気になりますね」
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小林 |
「お前、
長老に気に入られてたな」
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北小岩 |
「そのようでございます」
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小林 |
「話を聞いてきてくれんか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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弟子はここには書けない卑猥な言葉を口にし、
それで暖をとって町はずれの祠に向かった。
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北小岩 |
「ここでございますね」
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トントン
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北小岩 |
「入ってますか」
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長老 |
「入ってますよ」
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北小岩 |
「お元気そうで何よりです」
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長老 |
「北小岩か」
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北小岩 |
「そうでございます。
長老が何かを
企画されているという噂が
ございまして」
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長老 |
「12月は師走だな」
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北小岩 |
「はい」
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長老 |
「師が走ると書くのに、
12月に師が走っているところを
見たことあるか」
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北小岩 |
「ございません」
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長老 |
「そんな甘いことでいいのか。
だから、
師が走る過酷な大会を
開くんじゃ。
出場者は・・・」
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数日後、たいしたことはないが
小林先生も師の端くれであるため、
スタートラインに立っていた。
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小林 |
「北風が吹いとるのに、
なぜ全裸なんや」
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北小岩 |
「長老が町の師どもに
喝をいれると申しておりました。
びりになった者は、
覚悟しておけとも」
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小林 |
「ヤバいな。
長老は怒ると
何するかわからんからな。
レースは公平さを保つために
ハンデがあると聞いとる。
俺は馬並や。
最小ハンデでいけるやろうから、
びりにはならんな」
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ハンデはちんちんの大きさで変わってくる。
大きい者はちんちんが重いので、
重量負担が小さい重りをちんちんにつける。
しかし先生は、イチモツが
ペットボトルのふたほどの大きさしかないため、
ペナルティとして
数十キロの重りをつけることとなった。
「よ〜い、スタート!」
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小林 |
「むむっ!
びくともせん。
だが、
びりになるわけにはいかん。
一か八かや!」
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グイ グイ グイ〜〜〜〜〜
ぽこっ
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小林 |
「うお〜〜〜!」
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ぽこっという不穏な音がしましたが、
もしかすると先生のイチモツが
取れてしまったのかもしれませんね。 |
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