先生の町には、
富士山のビューポイントが何箇所かある。
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女性A |
「あっ、富士山が見える」
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女性B |
「キレイね」
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女性A |
「ほれぼれしちゃうわ」
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女性B |
「私ね、
富士山見てると
こんな風に思うの」
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女性A |
「なになに?」
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女性B |
「富士山にだったら
抱かれてもいいって」
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女性A |
「えっ」
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女性B |
「私、変かな」
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女性A |
「変なわけないじゃない。
実は私もなのよ」
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女性B |
「そうか!」
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ごそごそ
ビューポイントのそばに
土管が横たわっており、
そこに何やら生き物が生息しているようだ。
「聞いたか」
「確かに」
どんな生き物かと思ったら、
生き物界で最も下等との呼び声が
高い人たちだった。
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北小岩 |
「モテるヒントを
いただきましたね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「あそこにある掘立小屋に
『富士山モテる研究所』と
こ汚い字で書かれているのが
気になっているのですが」
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小林 |
「俺もやな」
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北小岩 |
「行ってみましょう」
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とんとん
ぼろっ ばーん
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北小岩 |
「戸が倒れてしまいました。
申し訳ございません。
わたくしたち、
モテたいのでございますが」
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研究者 |
「そのことだね。
あなた方は女性たちの会話を
聞いたかね」
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北小岩 |
「はい。
富士山になら抱かれてもいいと
おっしゃっておりました」
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研究者 |
「私が研究を重ねているのは
そこだね。
富士山は何メートルある?」
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北小岩 |
「確か
3776メートルでございますね」
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研究者 |
「考えてみなさい、
あなたのおちんちんがもし
3776メートルあったら
どうですか」
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北小岩 |
「100キロ以上離れていても、
女性たちが見ることができますね」
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研究者 |
「富士山でさえ
抱かれてみたいと
言っているのだから、
それぐらいでかいおちんちんだったら
どうなるでしょう」
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北小岩 |
「数千万人の女性から
モテることになるでしょうね」
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研究者 |
「だから私は、
自分のおちんちんを
3776メートルにする方法を
研究しているんだよ」
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北小岩 |
「なるほど!」
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なるほど! ではないだろう。
この人たち、単なる阿呆ですね。 |