町の
実力者 |
「駅長がかなり本気で
ホームの改造を行ったらしいんだな」
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小林 |
「あのどスケベが?」
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町の
実力者 |
「何かあったのかい」
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北小岩 |
「三年前のことです。
先生が電車の網棚に、
とてつもなくえげつない
エロ本を忘れてしまったのです」
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町の
実力者 |
「ほほう」
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北小岩 |
「駅に保管されているはずですので、
駅長にかけあってみたのですが
知らぬ存ぜぬの一点張りで」
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小林 |
「前バリならわかるが、
一点張りやからな」
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何を言っているのか、よくわからない。
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町の
実力者 |
「でも客が
持っていって
しまったんじゃないのか」
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北小岩 |
「そんなことはございません」
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町の
実力者 |
「えっ?」
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北小岩 |
「駅長室に秘密の
エロライブラリーが
あるのですが、
その特等席におかれていたのです」
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町の
実力者 |
「しょうもねえヤツだな」
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小林 |
「恥垢にも劣る男が
どんな改造をしたのか
見ものやな」
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師弟は町の実力者に駅の入場券を買ってもらい、
アホ面下げてホームに突入。
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アナウ
ンス |
「電車は白線の内側で
お待ちください。
白線をまたいでいると、
金的がつぶれますよ」
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「なんじゃそりゃ! へ〜ん」
ホーム上にいる男らが鼻で笑った。
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小林 |
「どうしようもないアホやな。
皆の衆、またごうやないか!」
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皆の衆 |
「おう!」
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男らがまいたいだ刹那。
びゅ〜〜〜ん!
き〜〜〜〜ん!
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またい
だ男
全員 |
「うお〜〜〜〜〜!」
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白線に見えていたものは薄い壁の上部で、
それが突然物凄い勢いで上がり、
男らの金的をとらえたのだ。
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駅長 |
「ふおっふおっふおっ!」
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スピーカーから小憎らしい駅長の声が流れる。
エスカレーターに目をうつしてみよう。
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北小岩 |
「わたくし便意を
催してしまいました。
このエスカレーターに
乗ってですね・・・」
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アナウ
ンス |
「エスカレーターのステップ部分が
今からミラーになりますが、
前の女性のミニスカートの中を
のぞかないでください」
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北小岩 |
「そんなことを言っても、
無理でございます。
丸見えの切れ込みの
食い込みのウハウハ」
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ピカッ!
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北小岩 |
「うお〜〜〜〜!」
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ミラーの部分から閃光が。
目に危険なほどのフラッシュがたかれたのだ。
いったいこの駅長は何者なのか
という気もするのであるが、
一般的にみてどうでもいい話であろう。 |