KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百拾壱・・・駅長

町の
実力者
「駅長がかなり本気で
 ホームの改造を行ったらしいんだな」
小林 「あのどスケベが?」
町の
実力者
「何かあったのかい」
北小岩 「三年前のことです。
 先生が電車の網棚に、
 とてつもなくえげつない
 エロ本を忘れてしまったのです」
町の
実力者
「ほほう」
北小岩 「駅に保管されているはずですので、
 駅長にかけあってみたのですが
 知らぬ存ぜぬの一点張りで」
小林 「前バリならわかるが、
 一点張りやからな」

何を言っているのか、よくわからない。

町の
実力者
「でも客が
 持っていって
 しまったんじゃないのか」
北小岩 「そんなことはございません」
町の
実力者
「えっ?」
北小岩 「駅長室に秘密の
 エロライブラリーが
 あるのですが、
 その特等席におかれていたのです」
町の
実力者
「しょうもねえヤツだな」
小林 「恥垢にも劣る男が
 どんな改造をしたのか
 見ものやな」

師弟は町の実力者に駅の入場券を買ってもらい、
アホ面下げてホームに突入。

アナウ
ンス
「電車は白線の内側で
 お待ちください。
 白線をまたいでいると、
 金的がつぶれますよ」

「なんじゃそりゃ! へ〜ん」

ホーム上にいる男らが鼻で笑った。

小林 「どうしようもないアホやな。
 皆の衆、またごうやないか!」
皆の衆 「おう!」


男らがまいたいだ刹那。

びゅ〜〜〜ん!

き〜〜〜〜ん!
またい
だ男
全員
「うお〜〜〜〜〜!」

白線に見えていたものは薄い壁の上部で、
それが突然物凄い勢いで上がり、
男らの金的をとらえたのだ。

駅長 「ふおっふおっふおっ!」


スピーカーから小憎らしい駅長の声が流れる。

エスカレーターに目をうつしてみよう。

北小岩 「わたくし便意を
 催してしまいました。
 このエスカレーターに
 乗ってですね・・・」
アナウ
ンス
「エスカレーターのステップ部分が
 今からミラーになりますが、
 前の女性のミニスカートの中を
 のぞかないでください」
北小岩 「そんなことを言っても、
 無理でございます。
 丸見えの切れ込みの
 食い込みのウハウハ」

ピカッ!

北小岩 「うお〜〜〜〜!」


ミラーの部分から閃光が。
目に危険なほどのフラッシュがたかれたのだ。

いったいこの駅長は何者なのか
という気もするのであるが、
一般的にみてどうでもいい話であろう。

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2016-06-19-SUN

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