KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百伍拾四・・・主

エロ本
友だち
「ビールでも一杯いかがですか」
小林 「ええな」
北小岩 「わたくしも
 ご一緒させていただいて、
 よろしいでしょうか」
エロ本
友だち
「もちろんですよ。
 私は北小岩さんの
 まったく役に立ってなさそうで、
 よくよく考えると
 まったく役に立っていないところが
 好きなんですよ」
北小岩 「どうもありがとうございます!
 うれしいでございます」

北小岩くんのよいところは、
無邪気にすべてを受け入れるところである。

エロ本
友だち
「ではいきましょうか」
北小岩 「かしこまりました」

三人は新しくできたビアホール
『ビンビンビール』に入った。

小林 「ずいぶん混んどるな」
北小岩 「そうでございますね。
 むっ、あの席の方々、
 妙に深刻そうなお顔ですが、
 どこか荘厳な気もいたします」
小林 「近づいてみるか」

何気なく聞き耳をたてる。

男A 「昨日、
 あのポイントに行ったんだよ」
男B 「誰もいない岩場のことか」
男A 「そうだね」
男B 「海には全裸で入ったか」
男A 「ああ」
男B 「どうだった?」
男A 「昆布がそれぞれの足にからみ、
 大股開き状態になったな」
男B 「それで股間は」
男A 「ちんちんに昆布がからみ、
 思いっきり
 伸ばされる形になったな」

男B 「それで主は現れたか」
男A 「ああ。
 どうなることかと思ったよ」
小林 「通りすがりのものやが、
 主というのはなんや」
男B 「巨大なハサミを持った、
 とてつもなくでかい
 カニなんですよ」
男A 「身動きできなくなっている上に、
 昆布にちんちんを
 伸ばされているわけです」
男B 「そこを切るように、
 ハサミを
 当てられるわけですから」
小林 「それは想像するだに恐ろしいな」
北小岩 「どうなったのでございますか」
男A 「恐怖のあまり
 ちんちんが縮みあがって」
男B 「それを見るとうなずき、
 海の底に戻っていくのです」
小林&
北小岩
「・・・」


主とはどういう存在であり、
男らに何を伝えようとしているのか。
その答えは、波に漂っているだけである。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2015-05-17-SUN

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