エロ本
友だち |
「ビールでも一杯いかがですか」
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小林 |
「ええな」
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北小岩 |
「わたくしも
ご一緒させていただいて、
よろしいでしょうか」
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エロ本
友だち |
「もちろんですよ。
私は北小岩さんの
まったく役に立ってなさそうで、
よくよく考えると
まったく役に立っていないところが
好きなんですよ」
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北小岩 |
「どうもありがとうございます!
うれしいでございます」
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北小岩くんのよいところは、
無邪気にすべてを受け入れるところである。
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エロ本
友だち |
「ではいきましょうか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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三人は新しくできたビアホール
『ビンビンビール』に入った。
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小林 |
「ずいぶん混んどるな」
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北小岩 |
「そうでございますね。
むっ、あの席の方々、
妙に深刻そうなお顔ですが、
どこか荘厳な気もいたします」
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小林 |
「近づいてみるか」
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何気なく聞き耳をたてる。
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男A |
「昨日、
あのポイントに行ったんだよ」
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男B |
「誰もいない岩場のことか」
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男A |
「そうだね」
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男B |
「海には全裸で入ったか」
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男A |
「ああ」
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男B |
「どうだった?」
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男A |
「昆布がそれぞれの足にからみ、
大股開き状態になったな」
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男B |
「それで股間は」
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男A |
「ちんちんに昆布がからみ、
思いっきり
伸ばされる形になったな」
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男B |
「それで主は現れたか」
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男A |
「ああ。
どうなることかと思ったよ」
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小林 |
「通りすがりのものやが、
主というのはなんや」
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男B |
「巨大なハサミを持った、
とてつもなくでかい
カニなんですよ」
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男A |
「身動きできなくなっている上に、
昆布にちんちんを
伸ばされているわけです」
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男B |
「そこを切るように、
ハサミを
当てられるわけですから」
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小林 |
「それは想像するだに恐ろしいな」
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北小岩 |
「どうなったのでございますか」
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男A |
「恐怖のあまり
ちんちんが縮みあがって」
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男B |
「それを見るとうなずき、
海の底に戻っていくのです」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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主とはどういう存在であり、
男らに何を伝えようとしているのか。
その答えは、波に漂っているだけである。 |