ざっざっ
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小林 |
「深い山やな」
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北小岩 |
「分け入っても分け入っても、
でございますね」
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小林 |
「だからこそ、時代を超えて
落ち武者が
生き残っとるのかもしれんな」
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北小岩 |
「歴史の先生の研究では
このあたりでございますね。
落ち武者を発見したら、
説得して連れてきてほしい
とのことです」
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小林 |
「刀を持っとるかもしれんから、
気をつけろ」
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がさがさっ
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北小岩 |
「出ました!
わたくし、
逃げたくなってまいりました」
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小林 |
「あわてるな。
こういう時は
堂々としとればなんとかなる」
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ばっ
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北小岩 |
「うわ〜!」
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小林 |
「むっ!
よく見てみい。
落ち武者ではなく、
ちんちんや」
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北小岩 |
「確かに!
お話してみます。
お忙しいところ
大変申し訳ございません。
わたくしたち、この場所で
落ち武者さんを
さがしているのでございますが」
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「それは俺だね」
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北小岩 |
「お言葉ではございますが、
あなた様は
おちんちんではないですか」
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「おちんちんの落ち武者なんだよ」
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北小岩 |
「どういうことですか」
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「俺たちは
『ちん家』の武者なんだけど、
『ぽ氏』に敗れたんだよ」
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北小岩 |
「驕るちん家は久しからず
という言葉が浮かびますが」
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ちん家
の武者 |
「そうなんだよ。
ちん家は
イチモツ自慢のヤツが多くて、
短小のぽ氏を
ばかにしてたんだよ」
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北小岩 |
「そうなのでございますか」
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ちん家
の武者 |
「俺たちが油断しているうちに、
やつらは短小でも
とても硬くなる方法を
身につけて、
それで俺たちは
いくさに負けた」
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北小岩 |
「落ちてきたわけですか」
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ちん家
の武者 |
「ここまで逃げてきて、
ずっと身を潜めているんだよ。
そういう意味では、
落ち武者ではなく
『落ちんちん』かも
しれないな」
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小林 |
「イチモツ自慢のわりに、
小さいんやないか」
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北小岩 |
「先生のような
イチモツミクロの方が、
人のおちんちん、
もとい、
おちんちんの人のことを・・・。
あっ、申し訳ございません」
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小林 |
「まあええ。
合戦の時には
大きくなるんかい」
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ちん家
の武者 |
「それが
敵に見つからないように
小さく小さく
縮み続けていたら、
大きくならなく
なっちゃったんだよ」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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大きくならなくなった落ちんちん。
山奥でさぞ悲しい思いをしていたことだろう。 |