KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百八拾参・・・落ち

ざっざっ

小林 「深い山やな」
北小岩 「分け入っても分け入っても、
 でございますね」
小林 「だからこそ、時代を超えて
 落ち武者が
 生き残っとるのかもしれんな」
北小岩 「歴史の先生の研究では
 このあたりでございますね。
 落ち武者を発見したら、
 説得して連れてきてほしい
 とのことです」
小林 「刀を持っとるかもしれんから、
 気をつけろ」

がさがさっ

北小岩 「出ました!
 わたくし、
 逃げたくなってまいりました」
小林 「あわてるな。
 こういう時は
 堂々としとればなんとかなる」

ばっ

北小岩 「うわ〜!」
小林 「むっ!
 よく見てみい。
 落ち武者ではなく、
 ちんちんや」
北小岩 「確かに!
 お話してみます。
 お忙しいところ
 大変申し訳ございません。
 わたくしたち、この場所で
 落ち武者さんを
 さがしているのでございますが」

「それは俺だね」

北小岩 「お言葉ではございますが、
 あなた様は
 おちんちんではないですか」

「おちんちんの落ち武者なんだよ」

北小岩 「どういうことですか」

「俺たちは
 『ちん家』の武者なんだけど、
 『ぽ氏』に敗れたんだよ」

北小岩 「驕るちん家は久しからず
 という言葉が浮かびますが」
ちん家
の武者
「そうなんだよ。
 ちん家は
 イチモツ自慢のヤツが多くて、
 短小のぽ氏を
 ばかにしてたんだよ」
北小岩 「そうなのでございますか」
ちん家
の武者
「俺たちが油断しているうちに、
 やつらは短小でも
 とても硬くなる方法を
 身につけて、
 それで俺たちは
 いくさに負けた」

北小岩 「落ちてきたわけですか」
ちん家
の武者
「ここまで逃げてきて、
 ずっと身を潜めているんだよ。
 そういう意味では、
 落ち武者ではなく
 『落ちんちん』かも
 しれないな」
小林 「イチモツ自慢のわりに、
 小さいんやないか」
北小岩 「先生のような
 イチモツミクロの方が、
 人のおちんちん、
 もとい、
 おちんちんの人のことを・・・。
 あっ、申し訳ございません」
小林 「まあええ。
 合戦の時には
 大きくなるんかい」
ちん家
の武者
「それが
 敵に見つからないように
 小さく小さく
 縮み続けていたら、
 大きくならなく
 なっちゃったんだよ」
小林&
北小岩
「・・・」


大きくならなくなった落ちんちん。
山奥でさぞ悲しい思いをしていたことだろう。

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2019-10-06-SUN

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