KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百参拾弐・・・まとめて

ギシギシ

「う〜」

ギシ ギシギシギシ

「丑三つ時のお便所ほど
 恐ろしいものはございません」

ギシチンコ ギシチンコ

「幽霊がやってまいりました」

ギシチンコチンコチンコチンコチンコ
チンコチンコチンコチンコチンコ

「この箒で、うおおおおおおおおお!」

キーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

「痛いやないけ!」

「あっ、先生!」

箒の硬いほうを師の金玉に
しこたま打ち込んでしまったのは、
弟子の北小岩くんであった。

師はなかなか寝付けないため、
ナイトキャップがわりにエロ本を嗜もうと思い、
一番どぎついブツが陳列されている
トイレそばの書棚に現れたのであった。

北小岩 「申し訳ございません!
 わたくし、この時間の小用を
 恐れているのでございます。
 一度にまとめてお小水ができれば、
 わざわざ草木も眠る時刻に
 来なくてよいのですが」
小林 「そういうことか。
 明日、
 お前の救世主になるかもしれん男が
 来訪する。
 今晩はゆっくり休もうか」

その場面だけを切り取ると、
貫禄のある大人に
見えなくも無い先生であった。

翌日の午の刻、
問題解決の鍵を握る人物がやってきた。

北小岩 「白衣でいらっしゃいますね」
小林 「彼はペテン師、失敬、薬剤師や」
北小岩 「はじめましてでございます。
 実はわたくし、
 お小水を一日に何回もするのではなく、
 まとめてできれば
 これほどシアワセなことはないと」

ゴホーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
北小岩 「すっ、
 凄まじいセキでございます!!」
薬満
(くすりまん)
「今のはね、
 セキを10回分まとめて出るように
 調合した薬を飲んだ成果だよ」
北小岩 「では、お小水をまとめて出す事も
 可能なのですか」
薬満 「俺の手に掛かればわけないよ。
 ちょっと調合してくるよ」

数分後、再登場した氏から
手渡された薬を飲んだ北小岩くんは。

北小岩 「わたくしのささやかな人生で
 味わったことがないほどのメガトン級の
 尿意を催してまいりました。
 では、お便所に」

弟子が戻ってきたのは、
なんと24時間後だった。

薬満 「あなたは、
 1年分の尿を出し切りました。
 むこう365日、
 用を足さずにすみます」
北小岩 「ありがとうございました!」

薬満 「ついでにこれもどうぞ」

勧められるままに薬を飲む。

小林 「庭でしろや」

それは1年分の大便を
まとめて出す錠剤であった。
庭でパンツを下げた弟子は。

北小岩 「凄すぎでございます〜〜〜!」

なんと、全長110メートルのフンを
ひりだしたのであった。

 

大小便をはじめ、セキ、くしゃみ、鼻水など、
体外に放出するものを
まとめて出すことができる夢の薬。
一度ぐらいは使ってみたいと思う人が、
多数ではないかと想像する。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2011-02-13-SUN

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