ふう〜
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小林 |
「息が白いな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「男の息は白くてええ。
だが女はどや」
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北小岩 |
「白というのは
あまり芸がない気がいたします」
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小林 |
「女の吐く息が
美しい桃色やったらどや」
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北小岩 |
「とても愛しく感じますね」
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小林 |
「そやろ。
男は抱きしめたくなるし、
女は抱きしめられたくなるやろな」
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確かに冬、女性の息が桃色だったら、
かわいらしい気もする。
しかし、先生のようなチン男に
抱きしめられたくなる女性はおらず、
鋼鉄製の靴で金的を蹴られるのがおちであろう。
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小林 |
「冷えてきたな」
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北小岩 |
「トイレ休憩をとらねば、
悲惨なことになりそうです」
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小林 |
「俺も膀胱が
ヨーヨーのようになっとるわ」
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わかるようなわからないような表現である。
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小林 |
「とにかく放尿せにゃならんな」
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二人はおんぼろな公衆便所にすべりこんだ。
じょぼじょぼ
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小林 |
「ふう、気持ちええな」
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じょぼじょぼ
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小林 |
「どや、出とるか」
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じょぼじょぼ
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北小岩 |
「かなり調子がいいようでございます」
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小林 |
「それはええこっちゃ」
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たらたら しゅっしゅっ
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北小岩 |
「放尿完了いたしました」
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小林 |
「俺もや。
便所も冷えるから早く出よ」
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その刹那、便器が何かをしゃべりかけた。
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便器 |
「おかわり!」
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小林 |
「なんや!」
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便器 |
「おかわり!」
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北小岩 |
「おかわりと言われましても、
もう出きってしまいました」
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便器 |
「おかわり!」 |
ビュン ガチ ガチ ガチ ガチ
壁から手枷足枷が出て、
先生と弟子の手足が固定された。
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便器 |
「おかわり!」
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便器は小便のおかわりをしてもらうまで、
決して二人を離そうとはしない。
とはいえ出きってしまった後に
一定量の小便を出すのは至難の業である。
師弟は長時間拘束され、
おちんちんが風邪をひいてしまったという。 |