小林 |
「むっ!」
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日課のお散歩に出ている師の目に、
奇妙な建物が飛び込んできた。
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小林 |
「こんなところに
ホテルあったか?」
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北小岩 |
「いえ。
初めて拝見いたしました」
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先生の町では一夜城のように、
突然建物ができていることが多々ある。
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小林 |
「そういえば10年ほど前、
この場所にホテルがあったな」 |
北小岩 |
「フロントが
しょうもない方々だったの
ですね」
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小林 |
「客が緊急の用があって
連絡しても、応答せずに
女のあえぎ声のテープを
流したらしいな」
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北小岩 |
「ロビーのイスを
すべてスケベ椅子に
かえていたそうです」
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小林 |
「それ以外にも
口に出すのが
憚られるようなことばかり
していたから、
町の風紀を乱すと
問題になり、
撤退せざるを得なく
なったんや」
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北小岩 |
「今回は
どんなホテルが
できたのでしょう。
入ってみましょう」
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二人が入館すると。
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ホテル
の
支配人 |
「ようこそ、
カプセルホテル・チンに」
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北小岩 |
「チンというお名前が
気になりますが、
もしかすると
おちんちん専用の
ホテルなのではないですか」
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ホテル
の
支配人 |
「そうですね。
今日から開館なので、
特別に無料で結構です。
二人ともおちんちんを
はずしてください」
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先生と弟子はイチモツを取り外し、
ホテルレディが持っているトレイにのせた。
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ホテル
レディ |
「当ホテルは、
おちんちんの大きさによって
お部屋の大きさがかわります。
『巨大』『大』『並』『小』
『矮小』に分かれます。
そちらの方のは『
巨大』ですね。
こちらの方のは
『矮小』未満ですが、
仕方ないので
『矮小』のお部屋に
お泊りいただきます」
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もちろん矮小未満は、先生のブツである。
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ホテル
レディ |
「当カプセルホテルの
お部屋は、
女性のやわらかな
手に包まれた感触に
なっております」
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それぞれのおちんちんが部屋に入れられ、
扉を閉められた。
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ホテル
レディ |
「これから部屋に
気持ちのいい振動を
あたえます」
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ぶるぶるる
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北小岩 |
「気持ちよくなってきて
しまいました」
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その刹那、
支配人の目が蛇の目にかわった。
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ホテル
の
支配人 |
「万一昇天し、
部屋を汚した場合は
罰金100万円」
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北小岩 |
「わたくしたち、
2円ずつしか
持っておりません」
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ホテル
の
支配人 |
「そんなのしるか!」
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ぶるるんぶるるんぶるぶるるぶるぶるる!!
支配人は獲物を狩るように、
強振動のスイッチを入れた。
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小林&
北小岩 |
「うお〜!」
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ここは世にも恐ろしいキャッチホテルだった。
二人は昇天し巨額な罰金を
とられてしまうのでしょうか。
いずれにせよ、どうでもいいことですね。 |