ぽわ〜ん
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小林 |
「あたたかくなったな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「暦の上では春やったが、
ついに自然界も
春の裸体になってきたな」
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北小岩 |
「おっしゃる通りでございます」
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小林 |
「庭の山椒にも
陰毛が生えてきたようや」
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北小岩 |
「風光明媚でございます」
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小林 |
「陰毛を撫で上げられんように
トゲがあるんやな」
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北小岩 |
「それでもわたくしたちは
撫で上げます」
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もともとわけのわからない師弟であるが、
度が増しているようである。
どんっ!
「いたた。
携帯なんて見ながら歩くんじゃない!」
「うるせえな、じじい。
お前はこれが見たいんだろ」
柄の悪いヤツが無修正の洋エロ画像を
おじいさんの顔に押し付けた。
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小林 |
「あのクソ野郎!
行くか!」
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北小岩 |
「先生、
あそこをご覧ください」
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丸出しのケツを、まるで大砲のように
柄の悪いヤツに向ける男がいた。
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北小岩 |
「あのお方は正義の味方
『アヌスター』様では
ないですか」
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アヌ
スター |
「発射!」
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どっ!
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柄の
悪い
ヤツ |
「うわっ!」
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発射物が入らないように目を閉じた。
しかし、どうしたことだろう。
確かに音はしたのだが、
まだ何も発射されていない。
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柄の
悪い
ヤツ |
「なんだ?」
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どっ! どっ!
びゅ〜ん! ぶちゃ!!
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柄の
悪い
ヤツ |
「うあ!
両目の中にクソが入った!」
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北小岩 |
「タメをつくって
フェイントをかけ、
二段階で発射されたようです。
どういうことでしょうか」
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「それはね」
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北小岩 |
「あなたは肛門科の名医
『御決野穴覗久
(おけつのあなのぞく)』様では
ございませんか。
なぜだかお分かりなのですか」
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御決野
穴覗久 |
「一度だけ、
彼の肛門を
診察したことがあってね。
世界でもほとんど
例がないのだけど」
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北小岩 |
「はい?」
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御決野
穴覗久 |
「彼はケツの穴の中に、
もうひとつ
ケツの穴があるんですよ」
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北小岩 |
「なんと!」
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御決野
穴覗久 |
「ダブルアヌスだから、
フェイントをかけて
相手の目にクソつぶてを
入れ込むことができるし、
連射もOKなのです」
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弱きを助け、悪を挫くアヌスター氏・・・。
天に選ばれしヒーローに違いない。 |