グ〜
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小林 |
「腹が鳴ったな」
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グ〜 グ〜
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北小岩 |
「わたくしのお腹も
鳴りました」
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小林 |
「記憶をたどれないほど
レストランにも
行っとらんな」
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北小岩 |
「先生とわたくし、
所持金が2円ずつしか
ございませんが、
神様が何を勘違いしたか
味覚の能力だけは
高いですからね」
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小林 |
「だが食す機会が
あまりに少ない」
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北小岩 |
「天は二物を与えず
でございますね」
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小林 |
「しゃあない。
エロ本を介して
なかよくなったH社長に、
レストランのタダ券を
もらいに行くか」
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二人は己のちんちんをお腹につけ、
それが下に戻る反動で勢いをつけ社長のもとへ。
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北小岩 |
「大変申し訳ございませんが、
わたくしたち長期間
レストランを訪ねることが
できず」
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H社長 |
「君たちは計4円しか
持っていないのだったね。
隣町に知り合いが
フレンチレストランを
開いたんだよ。
請求は僕に
回してもらうよう
手紙を書くから行ってごらん」
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師弟は手紙を握りしめ、レストランへ。
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北小岩 |
「わたくしたち、
H社長のご厚意で
お食事させていただける
予定でございます」
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シェフ |
「どれどれ。
なるほど。
特別にいろいろ
サービスさせてもらうよ」
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北小岩 |
「ありがとうございます!」
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シェフ |
「ではひとりひとり
個室にどうぞ」
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小林 |
「さすがH社長やな。
特別待遇や」
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師弟は別々のブースに入る。
イスに腰掛けると、
目の前に小さなドアがあった。
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北小岩 |
「ここからお料理が
出てくるのですね」
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シェフ |
「メニューから、
好きなものを
選んでください」
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北小岩 |
「わたくし
『イベリコ豚の
赤ワイン煮込み
マッシュポテトを
乳首型に添えて』に
いたします」
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小林 |
「俺は
『ウズラのローストと
フォアグラのベニエ
イチモツ仕立て』にするわ」
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北小岩 |
「こんなに高級なもの、
食べたことがございません。
あっ、扉が開きそうです」
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ビーッ!
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北小岩 |
「むぎょ!
お料理ではなく
おしりが現れました」
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プ〜ッ
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小林 |
「屁や!
お前、
どういうこっちゃ!!」
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屁を
こいた
シェフ |
「僕は
『ウズラのローストと
フォアグラのベニエ
イチモツ仕立て』を食って
屁をこいたんだよ。
この店はシェフたちが
注文された料理を食べて、
その屁を味わっていただく
店なんだ」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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料金はいくらなんでしょうね。 |