小林 |
「年が明けたな」
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北小岩 |
「パカッと明けましたね」
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小林 |
「どや?」
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北小岩 |
「と申しますと?」
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小林 |
「一年の計は
元旦にありというやろ」
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北小岩 |
「それがでございますね」
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小林 |
「ん?」
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北小岩 |
「一年の計は
元旦にはないので
ございます」
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小林 |
「と言うと?」
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北小岩 |
「僭越ながら、
間違っているのでございます」
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小林 |
「初耳やな。
言うてみい」
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北小岩 |
「わたくしが若い頃、
元旦に山道で腹痛をおこし、
野糞をさせていただきました」
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小林 |
「ほほう」
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北小岩 |
「その時に
仙人様が
現れたのでございます」
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小林 |
「なんか言っとったか」
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北小岩 |
「一年の計は
玉袋の裏にあり」
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小林 |
「なに!
知らんかった」
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先生は玉袋を引っ張り裏をさがしたが、
どうでもいいことなので話を先に進めよう。
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小林 |
「明日から本格的な
通勤が始まるが、
新たなラッシュ問題が
発生しとるらしい」
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北小岩 |
「そうなのでございますか。
初出勤を
終えていそうな方に
聞いてみましょう」
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小林 |
「あそこにおるやつは
どや」
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北小岩 |
「聞いてまいります。
お忙しく
なさそうなところ、
大変申し訳ございません」
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初出勤
を
終えて
いそう
な方 |
「はい?」
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北小岩 |
「通勤ラッシュで
大変なことが
起きていると
うかがっておりますが」
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初出勤
を
終えて
いそう
な方 |
「同音だけど、
あの状況は
『通勤ラッシュ』
じゃないね」
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北小岩 |
「と申しますと」
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初出勤
を
終えて
いそう
な方 |
「電車に乗ると
多くの男の金玉が
超強力な磁力を
持つように
なってしまったんだよ」
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北小岩 |
「引き合って
しまうのですか」
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初出勤
を
終えて
いそう
な方 |
「そうだよ。
前夜女性と楽しんだ
金玉はプラスに、
そうじゃない金玉は
マイナスに。
とてつもない力で引き合い、
玉同士がぶつかって
つぶれるほどの衝撃を
受けるんだよ」
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北小岩 |
「それは
金玉にとっても
死活問題でございます」
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初出勤
を
終えて
いそう
な方 |
「だから
通勤ラッシュじゃなくて、
『痛金ラッシュ』と
言った方がいいだろうね」
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新年早々、物騒ですね。 |