KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百伍拾弐・・・化粧

ふわわ〜ん
北小岩 「香水の匂いでございますね」

ふわわわわ〜ん

小林 「思わず足が」

ふらふらふら〜

よい香りのする女性に
ついていってしまう師弟であった。

よい
香りの
する女性
「何か御用ですか」
北小岩 「わたくしたちは、
 人間チョウチョなのでございます」
小林 「美しきもの、
 よい香りのするものに、
 思わずついて行ってしまうんや」
よい
香りの
する女性
「そうですか。
 私も美しい男性に、
 思わずついて行って
 しまいますね。
 同じかもしれないですね。
 ではさようなら」

普段なら師弟は、
後をついてきたことに気づいた女性に、
金玉を思いっきり蹴られて
卒倒するのがおちである。

小林 「俺たち今、
 モテたんやないか」
北小岩 「そうでございますね」

下郎たちにとっては、
金玉を蹴られないだけでモテたこととなる。

小林 「それにしても、
 町に美人が増えとらんか」
北小岩 「他の町から
 来ているようですね。
 そういえば、町の男性たちも
 なぜか美しくなっている気が
 いたします」
小林 「なるほどな。
 美しくなった男を求めて、
 女が集まっとるわけや」
北小岩 「美しくなった理由は
 何なのでしょう。
 むっ、
 尿意を催してまいりました。
 公衆トレイに
 行ってまいります」

小便器で用を足している弟子の両サイドに、
美しくなった男たちが来た。

北小岩 「申し訳ございませんが、
 なぜあなたがたは
 突然美しく。
 むむむっ!!!」

弟子が妙な声を上げたのも、
むべなるかな。
二人のイチモツは、美しい化粧が
ほどこされていたのである。

美しく
なった
男A
「隣町におちんちんの
 美容室ができたんだ」

美しく
なった
男B
「そこでおちんちんに
 化粧をしてもらったら、
 顔までキレイになってきてね」
美しく
なった
男A
「モテるようになったね」
美しく
なった
男B
「彼女も化粧ちんちんを見ると、
 目を輝かせるね」
北小岩 「先生!」
小林 「言わんでもええ。
 俺の地獄耳は
 ちゃんととらえておるわ」
北小岩 「さっそく美容院に」
小林 「急行しよか」

駆けつけたところで、
先生は所持金が2円、
弟子も所持金が2円なので、
化粧はしてもらえないだろう。
しかし、急行したくなる気持ちは、
理解できなくもない。

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2015-05-03-SUN

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