ふわわ〜ん
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北小岩 |
「香水の匂いでございますね」
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ふわわわわ〜ん
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小林 |
「思わず足が」
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ふらふらふら〜
よい香りのする女性に
ついていってしまう師弟であった。
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よい
香りの
する女性 |
「何か御用ですか」
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北小岩 |
「わたくしたちは、
人間チョウチョなのでございます」
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小林 |
「美しきもの、
よい香りのするものに、
思わずついて行ってしまうんや」
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よい
香りの
する女性 |
「そうですか。
私も美しい男性に、
思わずついて行って
しまいますね。
同じかもしれないですね。
ではさようなら」
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普段なら師弟は、
後をついてきたことに気づいた女性に、
金玉を思いっきり蹴られて
卒倒するのがおちである。
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小林 |
「俺たち今、
モテたんやないか」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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下郎たちにとっては、
金玉を蹴られないだけでモテたこととなる。
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小林 |
「それにしても、
町に美人が増えとらんか」
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北小岩 |
「他の町から
来ているようですね。
そういえば、町の男性たちも
なぜか美しくなっている気が
いたします」
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小林 |
「なるほどな。
美しくなった男を求めて、
女が集まっとるわけや」
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北小岩 |
「美しくなった理由は
何なのでしょう。
むっ、
尿意を催してまいりました。
公衆トレイに
行ってまいります」
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小便器で用を足している弟子の両サイドに、
美しくなった男たちが来た。
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北小岩 |
「申し訳ございませんが、
なぜあなたがたは
突然美しく。
むむむっ!!!」
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弟子が妙な声を上げたのも、
むべなるかな。
二人のイチモツは、美しい化粧が
ほどこされていたのである。
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美しく
なった
男A |
「隣町におちんちんの
美容室ができたんだ」
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美しく
なった
男B |
「そこでおちんちんに
化粧をしてもらったら、
顔までキレイになってきてね」
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美しく
なった
男A |
「モテるようになったね」
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美しく
なった
男B |
「彼女も化粧ちんちんを見ると、
目を輝かせるね」
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北小岩 |
「先生!」
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小林 |
「言わんでもええ。
俺の地獄耳は
ちゃんととらえておるわ」
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北小岩 |
「さっそく美容院に」
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小林 |
「急行しよか」
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駆けつけたところで、
先生は所持金が2円、
弟子も所持金が2円なので、
化粧はしてもらえないだろう。
しかし、急行したくなる気持ちは、
理解できなくもない。 |