ピッピ—
キーッ
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北小岩 |
「撮影取材の車が
到着したようです」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「町にテレビ局が入るのは、
数年ぶりでございますね」
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小林 |
「以前は、
大人がスカートめくりしてる
町として、
取り上げられたんやな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「やつらは完全に
勘違いしとったな」
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北小岩 |
「単にスカートめくりしていいと
思ったのですね」
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小林 |
「甘いな」
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北小岩 |
「他の町よりエッチなことに関して
法律がゆるいことは確かですが、
女性陣の権利が強く、
その後のお仕置きの凄まじさを
知らなかったのでございますね」
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小林 |
「リポーターが
調子に乗ってめくりまくって、
アマゾネス軍団の逆鱗に触れ、
万力で金玉を潰されたからな」
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北小岩 |
「今回の取材目的は、
何でございますか」
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小林 |
「町のヒーロー特集らしいな」
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ドドドドッ
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北小岩 |
「撮影クルーの方々が
こちらにやってきます」
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撮影
クルー |
「あなた方が、
先生と北小岩さんですか」
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北小岩 |
「そうでございます」
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撮影
クルー |
「この町には、
とてつもないヒーローがいたと
聞いてますが」
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北小岩 |
「おちんちんマンさんで
ございますね」
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撮影
クルー |
「おちんちんマン?」
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北小岩 |
「痴漢や弱い者いじめをする悪党を、
おちんちんを大きくしたパワーで、
懲らしめるのです」
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撮影
クルー |
「よくわからないけど凄そうだね。
撮影したいんだけど、
今どこにいるんだい?」
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北小岩 |
「それが
刷毛でおちんちんをこすっても
大きくならなくなってしまい、
どこかに行ってしまったのです」
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撮影
クルー |
「???
仕方ないな。
他にヒーローはいないのか」
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北小岩 |
「実は
おちんちんマン以上ではないかと
言われる方がいらっしゃいます」
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撮影
クルー |
「今、町にいるの」
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北小岩 |
「はい、おります。
彼は『うんこマン』と申します」
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撮影
クルー |
「うんこマン?」
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北小岩 |
「悪い人を見かけると
その場でうんこをして投げ、
顔にぶつけるのです。
たまに
おなかを壊している時があり、
その時は恥ずかしさも加わって
出したものを彼らの顔に
思いっきりこすりつけます」
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撮影
クルー |
「えっ?」
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北小岩 |
「でも、町としても
自分たちのヒーローが
うんこマンでは
あまりにかっこ悪いので、
秘密にしております」
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撮影クルーたちはアホらしくなり、
なにも撮らずに帰っていった。 |