小林 |
「五月に入ったな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「今年の真剣勝負は、
誰が代表に選ばれたんや?」
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北小岩 |
「まだ決まって
いないそうです。
わたくしたちは
大丈夫だと思います」
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小林 |
「あまりに過酷やからな」
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北小岩 |
「町の期待を
一身に背負わねばなりません」
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ちりんちりん
「先生と北小岩さんに郵便で〜す」
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小林 |
「むっ!」
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北小岩 |
「もしや!」
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びりびり
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北小岩 |
「今年は先生とわたくしが
真剣勝負の代表です・・・」
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小林 |
「・・・」
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真剣勝負・・・。
それは年に一度、
先生の町と隣町から代表を二名ずつ出し、
町境で繰り広げられる恐ろしい闘いなのである。
この10年1勝1敗の五分が続いており、
今年こそはと各町の男らは意気込んでいる。
師弟にとっては迷惑な話だ。
当日の会場を見てみよう。
先鋒は北小岩くんである。
町境に引かれた線上に
生のお尻の穴を突き出している。
隣町男と北小岩くんのお尻の穴が、
特殊な管でつながれた。
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審判 |
「先鋒の勝負始めます!」
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ぷ〜! ぶっ!
ぷ〜! ぶっ!
屁をこきあい、
己の屁を相手の体内に押しやった方が
勝ちなのである。
ぶっ! ぶぶぶぶっ!
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北小岩 |
「凄まじい屁圧でございます!」
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ぶお〜〜〜〜〜〜〜!!
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北小岩 |
「臭いでございます。
わたくしの鼻から相手の屁が
出てきてしまいました!」
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審判 |
「あんたの負け!」
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観衆 |
「ああ・・・」
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いきなり崖っぷちに立たされた
先生チーム。
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審判 |
「では大将の闘いです」
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先生と隣町の男のちんちんが、
特殊な管でつながれた。
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審判 |
「放尿開始!」
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じょぼじょぼ じゃじゃ〜
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小林 |
「こいつ、凄まじい尿圧や!」
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じゃじゃじゃじゃじゃじゃ〜
ぴゅ〜
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小林 |
「ヤツの小便が、
俺のノドちんこから
出てきよった!」
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わ〜! わ〜!(隣町の反応)
がっくり(先生の町の反応)
師弟は町の期待に
応えることができなかった。
それにしても、
しょ〜もない真剣勝負があるのですね。 |