KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百九拾六・・・小便

ひらひらひら~~~

北小岩 「桜の花びらでございます」
小林 「うおっほ~~~」

先生が阿呆な叫び声を発したのも、むべなるかな。
北小岩くんの頭には・・・。

北小岩 「たくさんの花びらが
 落下した気がいたしますが」
小林 「お前の上で、
 花びらたちが何を描いとるか
 わかるかな~~~」
北小岩 「もしかすると、
 花びらで桜の花が
 美しく表現されているのでは
 ないでしょうか」
小林 「甘いな。
 お前の頭にあるのは、
 たくさんの花びらで描かれたちんぽや!」
北小岩 「なんと!」

耳を傾けるだけ、時間の無駄であった。
小林 「そんなことより、花見に行こか」
北小岩 「そうでございますね」

二人は隣の隣の隣町にある、桜の名所を訪れた。

小林 「ええ感じに飲んで、
 みんなできあがっとるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「俺たちも一杯やるか」
北小岩 「はい」

とは言え、各自2円しか持っていないので、
ビールやお酒を飲むことはできない。

きゅっ じゃ~ ごくごく

小林 「なかなかいけるな」
北小岩 「ここの水道水は
 逸品でございますね」

そういうわけだった。

小林 「少し飲み過ぎて、
 小便がしたくなったな」
北小岩 「わたくしもでございます。
 トイレはすぐそこです。
 んっ?
 貼り紙ですね。
 え~と、『わんこ実演中!』。
 どういうことでしょうか」

二人が中に入ると、
壁に30センチ四方の穴が開いており、
そこにわんこそばで使うようなお椀が
ひとつ置いてある。
奥から艶っぽい女性の声がした。

「お椀の内側に線が引いてあるから、
 そこまでおしっこを入れて。
 そうしたら、次のお椀を出すわ。
 あなたが一番になったら、うっふん!」

北小岩 「いい思いができるのでございますね」
小林 「ともかくチャレンジしてみるわ」

じゃ~っ

「はい」

じゃ~っ

「はい」

お椀に尿が注がれると、
掛け声とともに次のお椀が出てくる。

じゃ~っ

「はい」

じゃ~っ

「はい」

じゃ~っ

「はい」

小林 「もう無理や!
 ストップ!!」
女性 「ここまでですね。
 これじゃあ、ビリよ!
 わんこ返し!!」

びゅっ

女性が紐を引くと天井が外れ、
なぜかそこにセットされていた
先生の尿入りお椀が落下した。

小林 「げげっ!」
北小岩 「汚な過ぎるでございます!!」

二人は尿まみれになった。
このトイレ、何のために
そんなことをしているのか。
謎ではあるが、
深く考えるだけ時間の無駄というものであろう。

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2014-04-06-SUN

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