KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐拾・・・ご自愛

だら〜ん

小林 「さすがにこの季節、
 働く気がせんな」
北小岩 「そうでございますね」

だらだら〜ん

小林 「俺たちの労働がなければ、
 日本の生産性が落ちるな」
北小岩 「無論でございます」

この18年間、
先生がまともに働いている姿を見ただろうか。
確かにエロ本の鑑識眼は一目置かれている。
しかし、それがどうしたというのであろう。

先生たちの労働がなければ、
日本の生産性は落ちるどころかむしろあがる。
先生が落ちた方がよいのは、
糞が仕掛けられた落とし穴であるが、
そんなことは日本にとって
さらにどうでもよいことだ。

小林 「俺たちの労働意欲を
 向上させるものはないんかい」
北小岩 「あそこをご覧ください」

「おはよ〜ん。
 みんながんばってるかな。
 きゃ〜っ」

小林 「見たか」
北小岩 「しかと」
小林 「町一番のセクシー美女が、
 エッチな表情で
 町の男らにあいさつ、
 叱咤激励したわけやが、
 ミニスカートが風でまくれ」
北小岩 「黒い影が見えたような気が
 いたしました」
小林 「俺たちの労働意欲に
 翼をつけるのは、
 彼女以外にはおらんな」
北小岩 「そうでございますね」

しかし、彼女のセクシーさは
裏目に出てしまった。

「うっ、うう〜〜〜」

「あっ、ああ〜〜〜」

小林 「さっきから
 男の変な声が聞こえてくるな」
北小岩 「男にとっては
 身に覚えのある声ですね」
小林 「おっ、
 エリートビジネスマンが
 駆けてくで」
北小岩 「どうしたのでございますか」
エリート
ビジネス
マン
「セクシー美女が婚活のために、
 町の仕事ができる男たちに
 全裸同然の写真をつけて、
 残暑見舞いを送ったのです」
北小岩 「先ほどから
 男たちの聞きたくない声が
 聞こえてくるのですが、
 何か関係するのですか」

エリート
ビジネス
マン
「美女が
 漢字を間違えてしまって」
北小岩 「どういうことでしょう」
エリート
ビジネス
マン
「『暑い日が続きます。
  どうかご自愛ください』
 と書くところを」
北小岩 「書くところを」
エリート
ビジネス
マン
「『どうかご自慰ください』
 って書いてしまったんだ。
 それで仕事ができる男たちが
 いっせいにご自慰してしまい」


この町のエリートも・・・。
くだらな過ぎ。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2016-08-21-SUN

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