ゴーンゴーン
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北小岩 |
「う〜、効きますでございます」 |
ゴーンゴーンゴーン
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小林 |
「確かに煩悩など吹っ飛ぶわな」 |
2012年になっても、
相変わらず生産性が皆無なのは、
陰毛先生と肛門弟子であった。
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北小岩 |
「この町に
金玉用の撞木が設置されてから、
かなりたちますね」 |
小林 |
「そのおかげで、
町の男衆は煩悩から自由になれたんや」 |
どういうことであろうか。
先生たちが住むくだらない町には、
お寺の脇に小さな撞木があり、
一月一日になった段階で、
男たちは次々金玉を出してつくのである。
ゴーンゴーンゴーンゴーン
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町の
おじいさん |
「いくつになっても効きますな」 |
北小岩 |
「そうでございますか。
お年を召されると、
金の玉も固くなり、
いくらついても大丈夫な気が
しておりました」 |
町の
おじいさん |
「そんなことはないんじゃよ」
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ゴゴゴーン!
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町の
おじいさん |
「ぎょっ、強くつき過ぎたわ!」 |
北小岩 |
「大丈夫でございますか」 |
弟子はその場に倒れ込んだおじいさんを支え、
身体を上下させてぴょんぴょん飛び跳ねるのと
同じ効果があるようにした。
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町の
おじいさん |
「ありがとう。助かったわ」 |
北小岩 |
「どういたしまして」 |
小林 |
「町の若い衆が108人そろったな。
若い衆、ぼちぼちいくか!」 |
若い衆 |
「おう!」 |
小林 |
「では今年の活躍を願って、
一、二、三、四」 |
若い衆 |
「一、二、三、四」 |
小林 |
「五、六、七、八・・・」 |
若い衆 |
「五、六、七、八・・・」 |
先生の音頭に合わせて、
若い衆が括約筋を締める。
活躍を願って括約筋を何度も何度も締めるなど、
ただ単にアホなだけであろう。
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町の
おなご衆
リーダー |
「みんな準備はいい?」 |
町のおなご衆 |
「はい」 |
北小岩 |
「いよいよ夜ふかしの始まりですね」 |
町の
おなご衆
リーダー |
「じゃあみんな、
パンティを脱いで入れて」 |
そこには巨大な蒸かし鍋が用意されていた。
この町で夜ふかしといえば、
一日に日付がかわった後に、
履いているパンティを脱いで蒸かすことをいうのだ。 |
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男衆は金玉の鐘を鳴らして括約筋を締め、
女衆は使用済みパンティを蒸かす。
このようにして元旦を迎えたわけであるが、
2012年もくだらない先生たちの町であった。
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