ぽかぽかぽか〜
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小林 |
「散歩日和やな。
今日はどちらに向かうかな」
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北小岩 |
「わたくしたちは、
所持金が各自2円、
合計4円しかございません。
しかし、嗅覚は
常人の4倍はございます」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「四方の匂いをかぎ、
いやらしい女性の
匂いがする方へ歩く
というのはいかがでしょうか」
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小林 |
「名案やな」
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くん くん くん
匂いをかいだ瞬間、師弟は同じ方角に歩き始めた。
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小林 |
「どんないやらしい
女がおるのか、
ワクワクするな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「むっ、こんなところに
研究所ができとる」
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北小岩 |
「一夜城のようで
ございます」
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小林 |
「『さいせんたんぎじゅつ
え〜あい』と
こきたない字で書かれとるな」
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北小岩 |
「わたくしたちの町にも、
ついにAIが
導入されるのでございますね。
研究所の方に
お話をうかがってみましょう」
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がらがら
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北小岩 |
「お忙しいところ
申し訳ございません。
AIを研究されているそうですね」
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主任
研究員 |
「はい」
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北小岩 |
「どのように
使われるのですか」
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主任
研究員 |
「今日が実用化の
最終実験なので
行ってみましょう」
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師弟は研究員の後を追う。
「キャ〜!」
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北小岩 |
「女性の叫び声でございます」
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変態男 |
「いいだろ、ねえちゃん。
でへへ」
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ウ〜 ウ〜 ウ〜
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北小岩 |
「パトカーが
駆けつけたようです!」
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三人が遅れて現場に急行すると。
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北小岩 |
「あっ! 変態が
サイレンをつけた大便に
包囲されております!」
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大便 |
「お嬢さん、
お逃げなさい!」
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電子音で女性を誘導する。
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変態 |
「なんだこれは!
大量の大便に包囲されるのは、
こんなに気持ち悪いのか!」
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大便 |
「お前を逮捕する!」
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ばっ
ジャンプした2つの大便は、
左右の鼻に入り込んだ。
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変態 |
「臭え〜〜〜!」
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北小岩 |
「どういうことで
ございますか」
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主任
研究員 |
「大便がコンピューターと
一体化しているのです。
AIが異変を感知し、
高速で移動できます。
大便が推論と学習を繰り返し、
ハイスペックになっているのです」
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先生の町に初登場したAI・・・。
役に立ちそうだけど、なんだかなぁ・・・。 |