KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百参拾七・・・AI

ぽかぽかぽか〜

小林 「散歩日和やな。
 今日はどちらに向かうかな」
北小岩 「わたくしたちは、
 所持金が各自2円、
 合計4円しかございません。
 しかし、嗅覚は
 常人の4倍はございます」
小林 「そやな」
北小岩 「四方の匂いをかぎ、
 いやらしい女性の
 匂いがする方へ歩く
 というのはいかがでしょうか」
小林 「名案やな」

くん くん くん

匂いをかいだ瞬間、師弟は同じ方角に歩き始めた。

小林 「どんないやらしい
 女がおるのか、
 ワクワクするな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「むっ、こんなところに
 研究所ができとる」
北小岩 「一夜城のようで
 ございます」
小林 「『さいせんたんぎじゅつ
  え〜あい』と
 こきたない字で書かれとるな」
北小岩 「わたくしたちの町にも、
 ついにAIが
 導入されるのでございますね。
 研究所の方に
 お話をうかがってみましょう」

がらがら

北小岩 「お忙しいところ
 申し訳ございません。
 AIを研究されているそうですね」
主任
研究員
「はい」
北小岩 「どのように
 使われるのですか」
主任
研究員
「今日が実用化の
 最終実験なので
 行ってみましょう」

師弟は研究員の後を追う。

「キャ〜!」

北小岩 「女性の叫び声でございます」
変態男 「いいだろ、ねえちゃん。
 でへへ」

ウ〜 ウ〜 ウ〜

北小岩 「パトカーが
 駆けつけたようです!」

三人が遅れて現場に急行すると。
北小岩 「あっ! 変態が
 サイレンをつけた大便に
 包囲されております!」

大便 「お嬢さん、
 お逃げなさい!」

電子音で女性を誘導する。

変態 「なんだこれは!
 大量の大便に包囲されるのは、
 こんなに気持ち悪いのか!」
大便 「お前を逮捕する!」

ばっ

ジャンプした2つの大便は、
左右の鼻に入り込んだ。

変態 「臭え〜〜〜!」
北小岩 「どういうことで
 ございますか」
主任
研究員
「大便がコンピューターと
 一体化しているのです。
 AIが異変を感知し、
 高速で移動できます。
 大便が推論と学習を繰り返し、
 ハイスペックになっているのです」

先生の町に初登場したAI・・・。
役に立ちそうだけど、なんだかなぁ・・・。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2018-11-18-SUN

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