KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百弐拾八・・・暖房機

小林 「朝晩、
 冷え込むようになってきたな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「お前は冷え込みを、
 どのように感じるんや」
北小岩 「わたくし、
 布団をはいでしまう癖が
 ございまして、
 そうしますと手や足が
 冷たくなっているので
 ございます」
小林 「俺はな、
 ご立派と言われ続けたイチモツが、
 若干ではあるが縮むんやな」
北小岩 「先生、それは
 間違いではないでしょうか」
小林 「なんでや」
北小岩 「そもそも、先生のイチモツは
 縮んでようが伸びてようが、
 あまり変わりはありません。
 ですので、
 それが冷え込みの基準には
 ならないのではないでしょうか」

先生の形相が冷え込んでくる。

北小岩 「はっ、申し訳ございません。
 わたくし、この頃、
 真理を探究するあまり、
 つい本当のことを
 口走ってしまうのでございます」

先生の形相が、さらに冷え込む。

小林 「まあ、ええ。
 評価というものは、
 人それぞれ違うもんや。
 そんなことより、久しぶりに
 発明家の家に行ってみるか」

二人は10年前に
考古学者からもらった火打石で
股間を殴り、火花は当然出ないながらも
何となく発火したような気持ちになって
走りだした。

小林 「やはり寒い日には、
 走るこっちゃな」
北小岩 「先生、着きました」
小林 「俺は発明家を
 何人か知っとるが、
 この男はたいしたもんやで」
たいした
発明家
「先生、おひさしぶりです」
小林 「研究の成果はどや」
たいした
発明家
「特殊な暖房機が
 ついにできましたよ。
 向こうの部屋に
 マジックミラーがついているので、
 中をご覧ください」

師弟がのぞくと、
中には思わず興奮せずにはいられなくなる女が
複数いた。

たいした
発明家
「暖房機をスイッチオンします」

ぎゅわ〜ん

中の女A 「暑くなってきたわね」
中の女B 「不思議ね。
 胸と股間だけが、暑いわ」
中の女A 「もう我慢できないわ。
 ブラとパンティを
 脱いじゃいましょ」
北小岩 「どういうことでございますか」
たいした
発明家
「ブラとパンティだけが熱くなる
 特殊な暖房機を開発したのです」
北小岩 「なんと!」

興奮せずにはいられなくなる女たちが、
部屋から出てきた。

小林 「ブラとパンティが
 中にあるな。
 拾ってくるわ」

先生が中に入ったとたん、
暖房機の調子がおかしくなり、
先生の股間に強すぎる光があたった。

小林 「むっ、
 俺の股間から煙が出てきた!
 このままでは、
 イチモツが焦げてしまう!
 うお〜〜〜!」

暖房機はその後も、
先生の股間をとらえ続けた。

小林 「北小岩、何とかせい!」

しかし、弟子はチン火できずに、
先生のイチモツは燃え尽きてしまった。
恐ろしいことです。

 

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2014-11-16-SUN

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