ひらひらひら〜〜〜
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北小岩 |
「気持ちよさそうに、
チョウチョが飛んでおりますね」
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小林 |
「チョウにとっても、
ウキウキする季節なんやな」
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北小岩 |
「あれ?
不思議な動きを
している気がします」
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小林 |
「飛ぶ軌道で文字を書いとるな」
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北小岩 |
「尻文字のようなものでございますね。
しかし、
先生には読むことができても、
わたくしには無理でございます。
なんて書いているのでございますか」
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小林 |
「パ・ン・テ・ィ」
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北小岩 |
「チョウチョが移動しました。
わたくしたちを誘うように」
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小林 |
「行かねばなるまい」
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二人はふらふらと後を追い、
気がつくと山中へ。
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小林 |
「随分深くまで入ったな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「崖の途中にある木を見てみんかい」
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北小岩 |
「パンティがかかっております!
しかもデリケートな部分が、
薄いつくりのものが」
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小林 |
「お前、
あんなに遠くのものの子細まで
よくわかるな」
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北小岩 |
「わたくし、
このような事態にだけ、
視力が5.0ぐらいに
はね上がるのでございます」
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小林 |
「多少のリスクを冒してでも、
とりにいかねばなるまい」
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二人はつたをつかみながら、崖を下りていく。
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小林 |
「もう少しやな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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びちっ!
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小林&
北小岩 |
「うわ〜〜〜!」
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案の定といおうか、期待通りといおうか。
つたが切れ、転がり落ちていった。
ボキッ!
グシャ!
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北小岩 |
「先生、わたくし、
木で竿をくじいてしまいました。
よって、歩くことができません」
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小林 |
「俺は玉をくじいてしまった。
よって、同じく歩けん。
日が暮れてきたな。
誰も通りそうもないから、
このまま夜を明かすか」
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北小岩 |
「切り株に腰かけて、
竿の様子を見たいと思います」
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弟子がズボンとパンツを同時に下げ、
切り株に座ると。
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北小岩 |
「んっ?
年輪が動き出しました。
げっ、お尻が挟まれて、
とれなくなりました!」
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先生は先生で玉の様子を見るために、
ズボンとパンツを同時に下ろしていた。
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小林 |
「突然セミが現れ、
金玉にとまった。
ぐあっ、
金玉の養分を吸っとる!!」
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師弟は恐るべき森に放り込まれたらしい。
その後どうなったのかはわからないが、
一言でいってしまえば、
どうでもいいということになろう。 |