小林 |
「水族館はええなあ」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「あんなに自由に泳げたらなあ」
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北小岩 |
「体験したことのない世界を
漂流できますものね」
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小林 |
「そやな。
水着の女の秘所に近づく
またとないチャンスやな」
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北小岩 |
「そこでございますか・・・」
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小林 |
「お前そんなところで
かっこつけるなよ!」
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北小岩 |
「へっ」
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小林 |
「屁はこくなよ。
じゃあ聞くが、
お前が魚になったとして、
小股の切れ上がったええ女が
射程距離に入ったとする。
どうするんや」
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北小岩 |
「大変申し訳ございませんでした。
全開でエラ呼吸をし、
急行いたします!」
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小林 |
「そやろ」
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ぽちゃちん
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小林 |
「今、不穏な音がしなかったか」
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北小岩 |
「股間に寒気が走りました」
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「うお〜、
ちんちんが水槽に落ちた!」
何のはずみでそうなったのかはわからない。
しかし、その男はおちんちんを
危険な魚がうごめく魔窟に落としてしまったのだ。
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北小岩 |
「あのおちんちんさんは、
どうなってしまうのでしょう」
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小林 |
「男にとっては
耐えられん結末に
なってしまうわな」
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獲物の気配を感じ、
シュモクザメの目が光った。
おちんちん危機一髪の悲報を聞き、
水族館中の男たちが集結した。
「がんばれ、おちんちん!」
「俺たちがついてるぞ!」
「フレー、フレー、ちんちん!
ふれふれちんちん!
ふれふれちんちん!」
いつの間にか応援団が結成されている。
シュモクザメが口を開けた。
「うお〜〜〜!」
男たちが大声を出す。とその時。
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北小岩 |
「玉袋がクラゲのように
伸びました!」
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小林 |
「飛び出た目ん玉を、
二つの金玉でふさぎおったな」
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ど〜ん
シュモクザメは水槽の壁に激突した。
「やった!」
男たちは歓声をあげたが、その69秒後、
おちんちんは巨大なイソギンチャクに
捕らえられてしまいました。 |