KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百伍拾参・・・病

ぴゅ〜

北小岩 「何か飛んでまいりました」

ぱんぱん〜

北小岩 「パンティでございます!
 拾いました。
 警察に届けるべきか、
 このままいただくべきか」
小林 「迷うんやない!」

北小岩 「あっ、先生!
 わかりました。
 ありがたく
 頂戴いたします」
小林 「それにしても
 なぜパンティが
 宙を舞っていたんかな」

「あんた、私をバカにしてんよ!」

北小岩 「女性の怒声でございます」
女性 「くらえ!」

ばっ

北小岩 「男性にぶつけようとした
 パンティが、窓から
 出てしまったようです」
小林 「さっきの
 パンティといい、
 今のパンティといい、
 訳ありやな」
北小岩 「こっそり
 聞いてみましょう」

二人はパンティが出てきた窓の下に移動する。

北小岩 「もしもし、男性の方。
 お取込み中
 大変申し訳ございません。
 何があったのでございますか」
「今、町の男たちが
 奇妙な病に
 罹っているのを
 知ってるかい」
北小岩 「知りません。
 それがパンティと
 何か関係があるのですか」
「大ありだよ。
 太さも長さもダメなんだよ」
北小岩 「どこがでございますか」
「ちんちんがだよ」
北小岩 「えっ!
 それは病気なのですか」
「そうなんだよ。
 医者に診断して
 もらったんだよ」
北小岩 「なんという病気ですか」
「ちんちんが、
 小さなウインナー以上に
 でかくならなく
 なってしまう
 『ウインナー病』
 なんだよ」
北小岩 「ええっ!」
「だけど女に
 何度説明しても、
 それが病気だとは
 認めてくれないんだよ」

ウインナー病・・・。
恐ろしいものが流行っているようだ。
しかし、その話に
聞き耳を立てていた先生は、
にこやかなのである。

もともと先生のおそまつなブツは、
ペットボトルの蓋ぐらいしかない。
なので、町の男たちのちんちんが
小さくなれば、相対的に
自分が優位な立場でいられると
思ったようなのである。

人のちんちんが大きくならないように
願って生きる。
賢明な生き方とは言えないであろう。

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2019-03-10-SUN

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