ぴゅ〜
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北小岩 |
「何か飛んでまいりました」
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ぱんぱん〜
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北小岩 |
「パンティでございます!
拾いました。
警察に届けるべきか、
このままいただくべきか」
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小林 |
「迷うんやない!」
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北小岩 |
「あっ、先生!
わかりました。
ありがたく
頂戴いたします」
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小林 |
「それにしても
なぜパンティが
宙を舞っていたんかな」
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「あんた、私をバカにしてんよ!」
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北小岩 |
「女性の怒声でございます」
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女性 |
「くらえ!」
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ばっ
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北小岩 |
「男性にぶつけようとした
パンティが、窓から
出てしまったようです」
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小林 |
「さっきの
パンティといい、
今のパンティといい、
訳ありやな」
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北小岩 |
「こっそり
聞いてみましょう」
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二人はパンティが出てきた窓の下に移動する。
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北小岩 |
「もしもし、男性の方。
お取込み中
大変申し訳ございません。
何があったのでございますか」
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男 |
「今、町の男たちが
奇妙な病に
罹っているのを
知ってるかい」
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北小岩 |
「知りません。
それがパンティと
何か関係があるのですか」
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男 |
「大ありだよ。
太さも長さもダメなんだよ」
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北小岩 |
「どこがでございますか」
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男 |
「ちんちんがだよ」
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北小岩 |
「えっ!
それは病気なのですか」
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男 |
「そうなんだよ。
医者に診断して
もらったんだよ」
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北小岩 |
「なんという病気ですか」
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男 |
「ちんちんが、
小さなウインナー以上に
でかくならなく
なってしまう
『ウインナー病』
なんだよ」
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北小岩 |
「ええっ!」
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男 |
「だけど女に
何度説明しても、
それが病気だとは
認めてくれないんだよ」
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ウインナー病・・・。
恐ろしいものが流行っているようだ。
しかし、その話に
聞き耳を立てていた先生は、
にこやかなのである。
もともと先生のおそまつなブツは、
ペットボトルの蓋ぐらいしかない。
なので、町の男たちのちんちんが
小さくなれば、相対的に
自分が優位な立場でいられると
思ったようなのである。
人のちんちんが大きくならないように
願って生きる。
賢明な生き方とは言えないであろう。 |