北小岩 |
「わたくし、
暑い日にはキュウリしか
食べられなくなってしまうのです。
今夏は部屋の扇風機が壊れてしまい、
暑さでほとんど読書もできませんでした。
このところだいぶ涼しく
なってまいりましたので、
何とか持ち直しました。
秋に向けて勉学に勤しみたいと思います。
何かよい本をお教え願えますか」 |
小林 |
「そうやな。
どれほどの滋養になるかはわからんが、
先日読んだ本には尻毛を抜かれたな」 |
北小岩 |
「どのようなジャンルでございますか」 |
小林 |
「ノンフィクションやな。
お前は狼少女の話は知っとるか」 |
北小岩 |
「はい。1920年に
インドの山中で見つかった
2人の少女ですね。
狼に育てられ
たため野性的になっておりました。
牧師夫妻のところで育てられたのでしたね」 |
小林 |
「うむ。
その話を読んだ時もかなりの衝撃を受けた。
だが、先日読了した事実は
それを軽く超えるものやった」 |
北小岩 |
「と申しますと」 |
小林 |
「狼少女から遡る20年ほど前、
インドの下ツキ洞窟でちんちんに
育てられた男児が発見された。
いうなれば『おちんちん少年』や!」
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北小岩 |
「なんと! インドの山中には
巨大化した陰茎が住んでいたと
人づてに聞いたことがありますが、
まさかイチモツに育てられた
子供がいたとは・・・」 |
小林 |
「狼少女はアマラとカマラと
名付けられたが、『おちんちん少年』は
マラと呼ばれた。
インドのマンジーという僧侶に
養育されたそうや」 |
北小岩 |
「う〜む。思わずうなってしまいます。
少年は人間に育てられた子供と
どのような違いがみられたのですか」 |
小林 |
「直立歩行は困難になっていたそうや。
動きは前後のピストンだけ。
頭から前に進んだと思っても、
すぐに後ろに戻ってしまうんやな。
佳境に至るとかなりの速度で
行きつ戻りつしていたらしい」 |
北小岩 |
「やはり一度おちんちんとしての
習性が身につくと、
なかなか戻ることはできないのですね」 |
小林 |
「一番顕著なのが、
興奮するとカラダ全体が大きくなり
角度をつけてしまうことやな。
おちんちん少年は
かなり長生きしたらしいから、
さすがに40代後半からは
膨らむ回数も減り、
10代では90度近くを誇った角度が
地面と水平のところまで
落ちこんどったようやが」 |
北小岩 |
「お若い時分は朝も
大変だったのではないでしょうか。
言語はいかがでしたか。
カマラは4年たっても
数語しか習得できなかったそうですが」 |
小林 |
「マラの方が優秀やな。
彼は1年目にはすでに有意義な言葉を
口にしたからな。
切ない表情で
『先っぽだけでいいから』と
女性に懇願しとったらしいで」
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北小岩 |
「なかなか侮れませんね」 |
小林 |
「穴があればとにかく入ろうとする。
その姿勢は俺たちも見習わなあかんな」 |