KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百九拾・・・魚

リーン リーン

北小岩 「スズムシさんの
 華麗な共演でございます」

バッ

北小岩 「先生、どうされましたか」
小林 「雅な音色などというが、
 こいつらは単に
 乳繰り合おうとしとるだけや」

ざざざざざっ

小林 「散れい!!!」
北小岩 「先生のおちんちんから発せられる
 魂の叫びは理解しております。
 しかし、わたくしたちは
 モテるということに対して
 もっと前向きに
 生きるべきではないでしょうか」
小林 「ようわからんが
 大人の物言いやな」
北小岩 「先週は
 モテる方に学ぼうとして
 肛門を失いそうになりましたね」
小林 「そやな」
北小岩 「そのことにつきまして
 69時間寝ずに
 考えたのでございます。
 思いつきましたのは
 学んだり修業したり
 するのではなく、
 おすそわけにあずかる
 ということなのです」
小林 「ほほう。
 それで」
北小岩 「町一番の情報スケベであられる
 万光見留象
 (まんこうみるぞう)さんから
 大変貴重なおすそわけ情報を
 いただきました」
小林 「どういうこっちゃ」
北小岩 「今年の夏は
 猛暑でございましたね。
 そのため町はずれにある海岸に
 多数の男女が集結し、
 夕涼みを兼ねて
 乳繰り合ったのだそうです」
小林 「そうなんか」
北小岩 「その時に
 大波が押し寄せまして
 女性が脱いだパンティを
 根こそぎ持っていきました」
小林 「何っ!
 パンティはどこや」
北小岩 「現在大型魚たちが
 履いているそうです。
 ですので
 お魚さんから
 ぜひおすそわけを」
小林 「今から奪いに行くぞ!」

ダダダッ

先生の迫力に気圧され弟子が後を追う。
それから数時間後。

小林 「この岩場やな。
 俺はスケベな非常事態時には
 視力が6.9になる。
 アソコを泳いどるブリが
 確かにパンティを履いとる。
 行くで!!」

ばしゃっ ざぶんっ

先生は全裸になるとちんちんから飛び込んだ。
スケベが絡むと命知らずになるのだ。

小林 「こら待て!
 パンティをよこさんかい!」

ばばばばっ

北小岩 「ブリさんが速度を上げました」

ぐんぐんぐん

北小岩 「あっ、沖から
 パンティを履いたサメさんが
 近づいております。
 先生、危ないでございます!」

スケベに熱中している先生に
弟子の声は届かない。

小林 「しめしめ。
 向こうから
 パンティ魚が来るな。
 俺の蹴りで。
 むっ、サメやないか。
 ヤバい!」

がぶっ

小林 「うお〜〜〜!」

鋭い歯が先生のイチモツをとらえた。
このまま食いちぎられてしまうのか。
たとえ粗末なものが食われようとも
大勢に影響はないであろう。

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2023-09-24-SUN

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