小林 |
「お前、今年に入ってモテたか」
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北小岩 |
「まったくでございます」
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小林 |
「まぁ、
お前がモテたことなど、
有史以来ないからな」
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北小岩 |
「確かにそうでございます」
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小林 |
「とはいえ俺も不調なんや。
モテるためには、
どうしたらええと思う?」
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北小岩 |
「ジェントルマンになるのが
近道かと思われます」
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小林 |
「ええな」
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北小岩 |
「しかし、わたくし、
スケベな友達は
チン毛の数ほどおりますが、
ジェントルマンの知り合いが
皆無なのでございます」
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小林 |
「安心せい。
俺の凄まじい人脈の中には、
本物の紳士がおる。
そいつのところで
修行をつんでみるか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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二人はお互いの陰毛をペンチで引っ張り合い、
その痛みを原動力にして、
紳士の家までひとっ走り。
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北小岩 |
「ドアまでたどり着きました」
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トントン
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北小岩 |
「入ってますか」
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紳士 |
「入ってますけど、どうぞ」
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小林 |
「さすが本物の紳士やな。
公衆トイレの
大に入っている時でも、
急を要する奴がおったら、
招きいれるんやな」
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紳士 |
「そうですね」
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果たしてそれが本物の紳士かは疑問だ。
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北小岩 |
「先生とわたくしは、
モテないのでございます。
モテるためには
紳士になることが必須であると
考えました。
どのようにすればあなた様のような
紳士になれるのですか」
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紳士 |
「そうですね。
まず身だしなみに、
最大限の努力をすることです」
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北小岩 |
「どこに注意すればよろしいですか」
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紳士 |
「ちょうどいい機会だから、
お二人ともこちらへどうぞ」
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師弟は別室に移動した。
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紳士 |
「美人秘書を呼びますから、
おちんちんをその台の上に
のせてください」
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小林 |
「わけわからんが、
特別なサービスを
してくれるようやな」
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先生と北小岩くんがちんちんを台にのせると、
突然、手にアイロンを持った女忍者が現れた。
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女忍者 |
「自分の持ち物には、
しっかりアイロンをかけないとね」
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じゅ〜
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小林 |
「うお〜〜〜!」
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じゅ〜
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北小岩 |
「うぎょ〜〜〜!」
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二人のイチモツはアイロンをかけられ、
紳士のネクタイのようになってしまった。
紳士への道とは、
かくも過酷なものなのである。 |
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