小林 |
「あの男が
日本に帰ってきたらしいな」
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北小岩 |
「あの男とは
どなたでございますか」
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小林 |
「修行の鬼や」
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北小岩 |
「そのような方が
我が町にいらっしゃるのですね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「山で修行されていたのですか」
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小林 |
「インドの山奥や」
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北小岩 |
「凄いでございます!」
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小林 |
「猛獣を自在に操るんやな」
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北小岩 |
「具体的に
お話をうかがいたいです!」
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小林 |
「本人に語らせる手もあるが、
第三者の証言の方が
信憑性が高いな。
インド人のシンに聞いてみよか」
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北小岩 |
「先生はインドの方も
ご存知なのですね。
グローバルでございます」
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小林 |
「まあな。
今、何度?」
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北小岩 |
「インド!」
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単におやじギャグなのに、
二人は高度なギャグを決めたと自画自賛し、
シンのもとへ向かった。
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小林 |
「あそこにおるな」
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北小岩 |
「ヨガで変なポーズをとりながら、
インドのエロ本を読んでおります」
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小林 |
「ひさしぶりやな」
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シン |
「あっ、センセイ。
数年前、
ジャパンのエロエロエロ本を
インドのエロエロエロ本と
交換していただき、
ありがとうございました」
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小林 |
「うむ。
ところでシンが
まだインドにおった頃、
『羽後出 紺卯(ウゴデ コンウ)』
という日本男児の噂を
聞いたことなかったか」
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シン |
「ウゴデ コンウは
有名でしたよ」
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北小岩 |
「インドで修行されていた
ということですが、
何を体得されたのでしょう」
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シン |
「ある日子どもが
キングコブラに
襲われそうになりました。
鎌首をもたげて近づいた時、
ウゴデ コンウが尻を出しました。
コンウは脱糞しながら
尻を複雑に動かしました。
するとウンコが
コブラの形になったのです」
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小林 |
「インドの秘技と言われる
『ウンコブラ』やな」
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シン |
「キングコブラは
ウンコブラに噛みつき
猛毒を注入しようとしました」
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北小岩 |
「死闘の行方は?」
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シン |
「キングコブラは何となく
ウンコを噛んでしまったことに
気づいたようです。
『ゲゲッ!』という顔をして
退散したのです」
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北小岩 |
「きれいなお話では
ございませんが、
美談でございます」
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シン |
「コンウは
インドではヒーローだよ」
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羽後出 紺卯(ウゴデ コンウ)・・・。
後ろから読むとウンコでGO!
この美談は、かなり怪しいといわざるを得ない。 |