小林 |
「こんなところに
屋台ができとるな」
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北小岩 |
「おいしそうでございます」
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小林 |
「たまには俺たちも
贅沢せんとな」
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北小岩 |
「先生とわたくしの
全財産を合わせれば
なんとかなるかもしれません。
わたくしは盗難防止のため、
全財産を陰毛の中に隠しております」
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じろっ
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北小岩 |
「あっ、
いつの間にか陰毛が剃られていて、
全財産がなくなっております!
先生はいかがでございますか」
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小林 |
「俺はいつもケツの割れ目に挟んで」
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ぐぐぐっ
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小林 |
「しまった!
ケツの穴に入ってしまった!!」
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先生の所持金である2円がケツの奥底に沈んだが、
どうでもいいことであろう。
結局のところ、師弟合わせても全財産は4円であり、
それでは屋台の物は買えるわけがない。ところが。
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屋台の
女の子 |
「今日は
記念すべき開店日なので、
特別にテイクアウトを
無料でご体験いただけます」
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小林 |
「聞いたか」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「俺たちには
食の神がついとるな」
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北小岩 |
「まったくです」
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屋台の
女の子 |
「ミニ餃子と
ビッグサイズのピザがございます。
こちらの方がミニ餃子で、
そちらの方がビッグサイズピザが
いいと思いますよ」
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小林 |
「まあ、
俺はミニ餃子でええわ」
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北小岩 |
「わたくしはビッグサイズピザで」
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屋台の
女の子 |
「あなたは
このミニ餃子を持ってください」
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小林 |
「???」
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先生は怪訝な顔で餃子を持つ。
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屋台の
女の子 |
「あなたは
ビッグサイズピザを
持ってください」
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北小岩 |
「はい」
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弟子は素直に従う。
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屋台の
女の子 |
「準備できましたね。
では、テイクスタート!」
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『テイクアウト』と書かれていた看板の文字が、
いつの間にか『テイクオフ』にかわっている。
先生と北小岩くんは
突然現れた金玉空手の有段者女性の方々に
羽交い絞めにされ、ズボンと褌を脱がされ
全裸にされた上に、
ロボットのような靴を履かされた。
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小林 |
「俺の巨大なイチモツが
丸見えになってしまう」
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北小岩 |
「わたくしもでございます」
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先生はミニ餃子で、
北小岩くんはビッグサイズピザで前を隠した。
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屋台の
女の子 |
「テイクオフ!!」
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小林&
北小岩 |
「うお〜〜〜!」
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ロボットのような靴から白煙が上がり、
二人はちんちんを
ミニ餃子とビッグサイズピザで隠したまま
テイクオフしてしまった。
何が何だかよくわからないが、
特筆すべきは先生のイチモツを隠すには
ミニ餃子で十分であることを見抜いた
屋台の女の子の慧眼である。
それにしても
北小岩くんの陰毛を剃ったのは誰なのか。
この屋台は何なのか。
謎は深まるばかりだ。 |
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