先生 |
「今日は穏やかな日やな」 |
弟子 |
「そうでございますね」 |
睾丸先生とじんじろ毛弟子は、
各々直径1メートルある巨大なうちわで煽っている。
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先生 |
「海で言えば、凪というところやな」 |
弟子 |
「そうでござい・・・
むっ!」 |
ガチャ〜ン!
静寂を破り突風とともに飛び込んできたのは、
具がはみ出てしまう恐れありの
セクシーパンティが干された竹竿であった。
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小林 |
「まことにうれしい。
だが、割れてしまったガラスを入れる
金がない」 |
北小岩 |
「目には見えねど、
確かに気配を感じます」 |
小林 |
「そこにおるのは誰や!」 |
「そう怒らないでよ」
突然、部屋の中に強い雨が降り出した。
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北小岩 |
「この状況から推察いたしますに、
あなたは台風の」 |
「そう。ボク、台風のこどもだよ」
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小林 |
「台風のガキが、何しに来たんや!」 |
台風の
こども |
「だから怒らないでよ。
女から毛虫のように嫌われそうな
おっさん」 |
小林 |
「なんやと!」 |
北小岩 |
「それはともかく、
君は迷子になってしまったのですね」 |
台風の
こども |
「そうなんだ。
近頃、とうちゃんが荒れていて、
ボクまで勢いで
吹き飛ばされちゃったんだ。
それというのも、人間のせいだよ」 |
小林 |
「どういうこっちゃ」 |
台風の
こども |
「地球温暖化の影響で、これから
最大風速も雨も物凄く強い熱帯低気圧が
増える可能性があるらしいんだ。
でもね、
ボクのとうちゃんは
『強かろうが弱かろうが、
俺の気の向くままにやらせろ!』
って憤慨しているんだ」 |
北小岩 |
「それでどうされるのですか」 |
台風の
こども |
「人間を懲らしめるために、
強風でフンを
飛ばしまくることにしたんだ。
憤慨しているだけにね。
まずは南の島のあらゆるフンを
上空に巻き上げ、
それをともなって日本に上陸する。
その後は人のフンをたくさん集め、
あらゆるフンとミックスして
風で殴りつけるようにするんだ」
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北小岩 |
「そのように恐ろしいことをされたら、
おちおち外も歩けません」 |
台風の
こども |
「そしてね、
雨の中にはたくさん尿を混ぜるんだ。
おじさんたちの好きな
若い女性の尿じゃないよ。
とても汚らしいおっさんの尿を
たっぷりとね」 |
北小岩 |
「それもとてつもなく迷惑でございます」
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台風の
こども |
「あっ、とうちゃんだ!」 |
グオー!
クソー!
ニョ〜!
「キャー!」(女性の悲鳴)
「クサー!」(男性の悲鳴)
「とうちゃ〜ん!」
台風のこどもは無事おとうさんのもとへ戻った。
このまま日本列島を縦断した台風おとうさんは、
膨大な量の糞尿を撒き散らして去っていった。
まさかそんなことになるなんて、
お天気おねえさんも予報してませんでした。
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