KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百六・・・怒台風

先生 「今日は穏やかな日やな」
弟子 「そうでございますね」

睾丸先生とじんじろ毛弟子は、
各々直径1メートルある巨大なうちわで煽っている。

先生 「海で言えば、凪というところやな」
弟子 「そうでござい・・・
 むっ!」

ガチャ〜ン!

静寂を破り突風とともに飛び込んできたのは、
具がはみ出てしまう恐れありの
セクシーパンティが干された竹竿であった。

小林 「まことにうれしい。
 だが、割れてしまったガラスを入れる
 金がない」
北小岩 「目には見えねど、
 確かに気配を感じます」
小林 「そこにおるのは誰や!」

「そう怒らないでよ」

突然、部屋の中に強い雨が降り出した。

北小岩 「この状況から推察いたしますに、
 あなたは台風の」

「そう。ボク、台風のこどもだよ」

小林 「台風のガキが、何しに来たんや!」
台風の
こども
「だから怒らないでよ。
 女から毛虫のように嫌われそうな
 おっさん」
小林 「なんやと!」
北小岩 「それはともかく、
 君は迷子になってしまったのですね」
台風の
こども
「そうなんだ。
 近頃、とうちゃんが荒れていて、
 ボクまで勢いで
 吹き飛ばされちゃったんだ。
 それというのも、人間のせいだよ」
小林 「どういうこっちゃ」
台風の
こども
「地球温暖化の影響で、これから
 最大風速も雨も物凄く強い熱帯低気圧が
 増える可能性があるらしいんだ。
 でもね、
 ボクのとうちゃんは
 『強かろうが弱かろうが、
  俺の気の向くままにやらせろ!』
 って憤慨しているんだ」
北小岩 「それでどうされるのですか」
台風の
こども
「人間を懲らしめるために、
 強風でフンを
 飛ばしまくることにしたんだ。
 憤慨しているだけにね。
 まずは南の島のあらゆるフンを
 上空に巻き上げ、
 それをともなって日本に上陸する。
 その後は人のフンをたくさん集め、
 あらゆるフンとミックスして
 風で殴りつけるようにするんだ」

北小岩 「そのように恐ろしいことをされたら、
 おちおち外も歩けません」
台風の
こども
「そしてね、
 雨の中にはたくさん尿を混ぜるんだ。
 おじさんたちの好きな
 若い女性の尿じゃないよ。
 とても汚らしいおっさんの尿を
 たっぷりとね」
北小岩 「それもとてつもなく迷惑でございます」

台風の
こども
「あっ、とうちゃんだ!」

グオー!

クソー!

ニョ〜!

「キャー!」(女性の悲鳴)

「クサー!」(男性の悲鳴)

「とうちゃ〜ん!」

台風のこどもは無事おとうさんのもとへ戻った。
このまま日本列島を縦断した台風おとうさんは、
膨大な量の糞尿を撒き散らして去っていった。
まさかそんなことになるなんて、
お天気おねえさんも予報してませんでした。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2010-08-15-SUN

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