人は生まれてから、何度も繰り返し、
ぶつけられる言葉がある。例えば・・・。
(何百回も遭遇した言葉・小林先生の場合)
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男 |
「やっぱりお前、スケールが小せえなあ」 |
小林 |
「うぎょっ!」 |
(何百回も遭遇した言葉・北小岩くんの場合)
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女 |
「やっぱりあんた、スケールが小さいわね」 |
北小岩 |
「ぎょえっ!」 |
二人に共通しているのは、様々な場面で
『スケールが小さい』とのたまわれてしまうこと。
ほとんど毎日のように言われ続けていると、
それが現実になってしまうことがある。
ある日の朝、目覚めてみると。
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小林 |
「ここはどこや。
おっ、北小岩が眠っとるわ。
おい、起きんかい」 |
北小岩 |
「むにゅむにゅ」 |
なかなか目を覚まさない弟子に業を煮やし、
師は金玉を踏んづけた。
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北小岩 |
「ぐにゅぐにゅ。
はっ?
先生。
あれっ?
何かおかしいような気がいたします」 |
小林 |
「そうや。
俺たち、
スケールが小さくなってしまったんや」 |
二人の身にふりかかったのは、そのこと。
比喩的な意味ではなく、
ほんとにスケールの小さい男に
なってしまったのである。
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小林 |
「この感じやと、
身長1ミリ以下になっとるな」 |
北小岩 |
「困りましたね」
師弟は困っても、世の中の誰も困らない。 |
北小岩 |
「それにしても、
わたくしたちは今
どこにいるのでございましょう」 |
小林 |
「あくまで俺の勘やが、
ここは裸体の女体の上やと思う」 |
北小岩 |
「なんと!」 |
小林 |
「それも、ケツの山と山の谷間や」 |
北小岩 |
「神秘的でございますね」 |
小林 |
「試してみるか。ヤッホー!」 |
おしりの
山の山彦 |
「ヤッホー!」 |
北小岩 |
「綺麗なお尻でございますね!」 |
おしりの
山の山彦 |
「綺麗なお尻でございますね!」
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北小岩 |
「凄いでございます。
わたくし、お尻の山で
山彦ができるなど、
想像したこともございませんでした」 |
小林 |
「今まではビッグスケールな男やったから
見えてなかったが、
小さくなったからこそ
見えてくるものもあるな。
では、乳首に向かおうか」 |
北小岩 |
「はい」 |
思考のスケールは、
もともとこれ以上小さくなりようがないほど
ミクロだったので、なんら変わりはない。
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小林 |
「あそこにそびえているのがそうやな。
なぜ俺たちは、乳首に登るのか」 |
北小岩 |
「そこに乳首があるから」 |
小林&
北小岩 |
「わはははは!」 |
登頂を企てた馬鹿者たちであったが、
途中で女性に気づかれ、
ノミのように爪先でつぶされましたとさ。
めでたしめでたし。 |
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