だら〜ん
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小林 |
「お前、
もしかすると暇やないか」
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北小岩 |
「そうでございますね。
先生はいかがでございますか」
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小林 |
「忙しいな。
これから右に傾いてしまったポールを
レギュラーポジションである
左に戻さなあかんからな」
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先生の今日一日の予定はそれがすべてである。
「先生、聞きましたか」
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小林 |
「お前は町の奥まで知っとる、
尿道探流(にょうどうさぐる)やないか」
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尿道 |
「今日我が町に
大相撲が来るんですよ」
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北小岩 |
「そうなのですか!」
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尿道 |
「三役は来られないのですが
前頭の力士が勢揃いです」
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北小岩 |
「ぜひ拝見したいです」
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尿道 |
「無料の上に
特別に対戦できるんです。
先生と北小岩さんの分も
予約しておきました」
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北小岩 |
「ありがとうございます!
力士の方とお相撲がとれるなんて
夢のようでございます」
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尿道 |
「公園に土俵ができているから
行ってみましょう」
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ダッシュで公園に駆けつけた師弟だったが。
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北小岩 |
「確かに土俵がありますが
直径が1メートルしかございません」
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訳のわからないまま取組が始まった。
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小林 |
「力士たちはまわしをしとるが、
体の大きさが
そこらのヤツと変わらんな」
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北小岩 |
「あっ!
まわしをはずしました」
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尿道 |
「前頭筆頭どうしの闘いです」
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北小岩 |
「あの方々、亀頭が妙に大きいです!」
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小林 |
「なるほどそういうことか。
ヤツらは『前頭』筆頭ではなく、
『亀頭(かめがしら)』筆頭や!」
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北小岩 |
「なんと!」
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呼び出し |
「に〜〜し〜、
巨まらさ〜ん。
ひが〜〜し〜、
きたこ〜いわ〜」
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尿道 |
「北小岩さん、呼び出しです」
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弟子は土俵に上がりふんどしをはずした。
相手は亀頭(かめがしら)二枚目で
いいモノを持っているが、
弟子のブツもなかなかで
両者がっぷり四つである。
巨魔羅山(きょまらさん)が若干角度をつけ
行司は軍配をあげたが、
親方衆から物言いがつき
『あびせ亀』で同体引き分けとなった。
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呼び出し |
「に〜〜し〜、
すごいんけい〜。
ひが〜〜し〜、
こばやし〜」
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先生が土俵に上がりふんどしをはずすと、
行司の声がとどろいた。
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行司 |
「みあってみあって!!!」
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亀頭(かめがしら)三枚目の凄陰茎が
待ったをかけた。
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凄陰茎 |
「みあうったって
相手の亀頭が小さすぎて
見えねえよ」
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行司が軍配に先生のブツをのせて
確認しようとするのだが、
ペットボトルのフタぐらいの大きさしかないため
のらない。
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行司 |
「御意!
不戦勝で
凄陰茎(すごいんけい)の
勝ち〜〜〜!!」
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それにしても北小岩くんの取組で
物言いをつけた親方衆って
いったい何者なのでしょうか。 |