「ほほう、
冬の間絶滅したかに見えた紫陽花から、
葉っぱの子供たちがこんにちはしとるな」
度外れた寒がり先生の周りにも、
確実に春は訪れているようで。
「縮こまって歩いていたもんやから、
植物の息吹を感じ損ねていたわ」
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北小岩 |
「先生のイチモツが
縮みこまっているのでございますか」 |
師が師なら、弟子も弟子。
登場の仕方が似通ってきた。
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小林 |
「俺のお宝は縮んどる状態でも、
お前の69倍あるわ。
それはともかく、
ちょいと寺にでも行ってみるか」 |
町内には、痔の菩薩が安置されている
切れ寺というお寺がある。
二人は痔主になることを怖れ、
お参りをかかさない。
肛門をかたどった門をくぐり抜け。
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小林 |
「やはりこれが効くんやろな」 |
お香の煙を肛門にかける。
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小林 |
「お前さっきから見とると、
肛門1ポコチン2の割合でかけとらんか」 |
北小岩 |
「めっそうもございません。
肛門2ポコチン1の割合でございます」 |
あほらしいので、
二人のやりとりを気にかけるのはやめよう。
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小林 |
「おっ、小坊主がやってきたで」 |
師弟は住職のことは敬っているのだが、
小坊主は使い走りをしている頃からの
顔見知りなので、ついからかってしまう。
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北小岩 |
「どうやら、
しゃっくりを
しているようでございますね」 |
小林 |
「あそこにある犬の糞に
気づいとらんな。
踏んで倒れるで」 |
ぐにゅっ。ずるっ。どたん。
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小林&
北小岩 |
「あはははははは!」 |
小坊主は心貧しき者たちの期待に
見事にこたえた。
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小坊主 |
「なぜあなた方は、
人の不幸をお笑いになるのですか。
ひっく」 |
小林 |
「ウンがついても止まらんとはな」 |
北小岩 |
「あははははは」 |
小坊主 |
「そこまで私を侮辱するとは!
ひっく。
ぐいっ。
喝っ〜〜〜!」 |
小坊主はノドの奥に手を入れ、
目には見えないのだが、しゃっくりの塊をつかむと
北小岩くんの菊の門に投げつけた。
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北小岩
くんの
菊の門 |
「ひっく!
ひっく!
ひっく!」 |
小坊主 |
「あなたも。
ひっく。
ぐいっ。
喝っ〜〜〜!」 |
先生の極小ウィンナーに向け、ありったけの力で。
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先生の
極小
ウィンナー |
「ひっく!
ひっく!
ひっく!」 |
先生 |
「まずい、退散や!!」 |
門を出たところで、
北小岩くんは薙刀を手にした女性の胸に
顔から突っ込んだ。
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北小岩
くんの
菊の門 |
「ひっく!
ひっく!
ひっく!」 |
薙刀女性 |
「変態!
ぶつかっといてあやまらない。
おまけにオナラなんかひっかけて。
いったいどういうつもりよ!」 |
北小岩 |
「オナラではなくしゃっく」 |
薙刀女性 |
「往生際の悪いヤツ!
トワーッ!!」 |
北小岩 |
「ぎょわ〜!!」
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薙刀が弟子の肛門を引き裂いた。
北小岩くんはその場で悶絶。
そして先生は、
空手の黒帯女性軍団の輪の中に
入ってしまったのだが。
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先生の
極小
ウィンナー |
「ひっく!
ひっく!
ひっく!」 |
黒帯女性 |
「何あんた粗末なものを、
びくんびくんさせてるのよ!」 |
先生 |
「いや、これはしゃっく」 |
黒帯女性 |
「チェストーッ!」
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瓦が砕け散るが如く、
先生のイチモツは木端微塵。
それにしてもしゃっくりは、
いろんなところから出るものなんですね。
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