KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百九拾参・・・埃

じろじろじろ
北小岩 「お掃除をしたばかりなのに、
 やっぱり埃がありますね。
 よっこらしょでございます」

ぐいぐい

弟子が机上で黒光りしているものを引き寄せた。

北小岩 「黒いちんちんの石に、
 うっすら積もっております」

黒いちんちんの石・・・。
それは、15年ほど前に先生が
町内会の慰安旅行にもぐりこみ、
秘宝館「カリ高」を訪れた際、
なぜか館長から気に入られ贈呈された
ちんちん型の黒い天然石なのである。

北小岩 「この石には、
 磨けば磨くほど己のイチモツが
 大きくなるという言い伝えが
 ございますので、
 先生は毎日欠かすことなく
 磨いてらっしゃいます。
 わたくしも、
 ささやかながらそれにあやかろうと
 磨くのでございます」

キュッキュッ

北小岩 「それにしても、
 お金は2円しかたまらないのに、
 なぜ埃はたまるのでございましょうか」
キュッキュッ

キュキュキュキュ

北小岩 「あっ、ああああ〜〜〜〜〜!」
小林 「お前、黒ちんぽをいじりながら、
 なんという声を出しとるんや。
 変態か!」
北小岩 「あっ、先生。
 わたくし、
 埃について考えておりました」
小林 「相変わらずわけがわからんな。
 どういうこっちゃ」
北小岩 「この黒いちんちんに
 埃がたまるように、
 カラダにも埃はついているはずです」
小林 「まあ、そうやろな」
北小岩 「ということはでございます。
 町に某会社の女子寮がございますが、
 その窓の下で構えていれば、
 女子のおっぱいや観音様に
 くっついた埃が、
 宙に舞って落ちてくることも
 あるのではないかと思いまして」
小林 「でかしたぞ!」

日本有数の浅はかな男らは、
人差し指と中指の間から親指を出し、
女子寮の下に向かった。

小林 「お前はまだまだ股間に
 産毛が生えたぐらいの未熟な男かと
 思っとったが、
 これは世紀の大発見かもしれんな」

そんなことはないだろう。
世紀の大発見でもなければ、
性器の大発見でもない。

小林 「女子寮の窓が開いているようやな」
北小岩 「そうでございますね。
 目を凝らすと、
 埃がおりてくるのが見えます」
小林 「観音様についたものが
 揺らいで落ちてきてるんやろ。
 大口開けて吸い込まねばならんな」

二人は酸欠の鯉のように
口をパクパクさせながら、埃をあさった。

小林 「ん?
 女子寮の隣にある
 男子寮も窓が開いとるな」
北小岩 「ふるちんになって着替えている
 むさくるしい男がおります。
 今、風はそちらから
 吹いてきております」
小林 「ということは」
小林&
北小岩
「うげ〜〜〜!」

どうやら師弟は、
むさくるしい男のちんちんについた埃を
食べてしまったらしい。
それにしても、なんなんだ、この人たち。

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2014-03-16-SUN

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