じろじろじろ
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北小岩 |
「お掃除をしたばかりなのに、
やっぱり埃がありますね。
よっこらしょでございます」
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ぐいぐい
弟子が机上で黒光りしているものを引き寄せた。
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北小岩 |
「黒いちんちんの石に、
うっすら積もっております」
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黒いちんちんの石・・・。
それは、15年ほど前に先生が
町内会の慰安旅行にもぐりこみ、
秘宝館「カリ高」を訪れた際、
なぜか館長から気に入られ贈呈された
ちんちん型の黒い天然石なのである。
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北小岩 |
「この石には、
磨けば磨くほど己のイチモツが
大きくなるという言い伝えが
ございますので、
先生は毎日欠かすことなく
磨いてらっしゃいます。
わたくしも、
ささやかながらそれにあやかろうと
磨くのでございます」
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キュッキュッ
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北小岩 |
「それにしても、
お金は2円しかたまらないのに、
なぜ埃はたまるのでございましょうか」
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キュッキュッ
キュキュキュキュ
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北小岩 |
「あっ、ああああ〜〜〜〜〜!」
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小林 |
「お前、黒ちんぽをいじりながら、
なんという声を出しとるんや。
変態か!」
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北小岩 |
「あっ、先生。
わたくし、
埃について考えておりました」
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小林 |
「相変わらずわけがわからんな。
どういうこっちゃ」
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北小岩 |
「この黒いちんちんに
埃がたまるように、
カラダにも埃はついているはずです」
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小林 |
「まあ、そうやろな」
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北小岩 |
「ということはでございます。
町に某会社の女子寮がございますが、
その窓の下で構えていれば、
女子のおっぱいや観音様に
くっついた埃が、
宙に舞って落ちてくることも
あるのではないかと思いまして」
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小林 |
「でかしたぞ!」
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日本有数の浅はかな男らは、
人差し指と中指の間から親指を出し、
女子寮の下に向かった。
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小林 |
「お前はまだまだ股間に
産毛が生えたぐらいの未熟な男かと
思っとったが、
これは世紀の大発見かもしれんな」
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そんなことはないだろう。
世紀の大発見でもなければ、
性器の大発見でもない。
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小林 |
「女子寮の窓が開いているようやな」
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北小岩 |
「そうでございますね。
目を凝らすと、
埃がおりてくるのが見えます」
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小林 |
「観音様についたものが
揺らいで落ちてきてるんやろ。
大口開けて吸い込まねばならんな」
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二人は酸欠の鯉のように
口をパクパクさせながら、埃をあさった。
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小林 |
「ん?
女子寮の隣にある
男子寮も窓が開いとるな」
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北小岩 |
「ふるちんになって着替えている
むさくるしい男がおります。
今、風はそちらから
吹いてきております」
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小林 |
「ということは」
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小林&
北小岩 |
「うげ〜〜〜!」
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どうやら師弟は、
むさくるしい男のちんちんについた埃を
食べてしまったらしい。
それにしても、なんなんだ、この人たち。 |