町の人 |
「近頃あのお方に
会ってらっしゃいますか」
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小林 |
「ごぶさたやな」
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北小岩 |
「あなた様はいかがですか」
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町の人 |
「いかがもなにも」
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北小岩 |
「町のみなさまは、
長老を苦手にされているようで
ございますね」
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町の人 |
「おっかない方ですからね」
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町の長老は物事に厳しく、近づきがたいのだが、
エロ本の鑑賞を趣味としているせいか、
先生と北小岩くんとは仲がよいのだ。
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町の人 |
「うわさによると、
長老が何かを
されたがっているらしいんですよ」
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北小岩 |
「何をでございましょうか」
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町の人 |
「それがわからないんですよ」
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小林 |
「しゃあないな」
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北小岩 |
「わたくしたちが
うかがってまいりましょうか」
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町の人 |
「よろしくお願いいたします」
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師弟は落ちていた洗濯ばさみで玉金袋を挟み、
その痛さを原動力に長老が住む祠に走った。
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北小岩 |
「とんとん!」
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町の
長老 |
「誰だ!
俺を起こすやつは!!」
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北小岩 |
「大変申し訳ございません。
小林先生と
弟子の北小岩でございます」
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町の
長老 |
「おう、お前らか。
よく来たな」
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北小岩 |
「粗品でございますがどうぞ」
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弟子がえげつないエロ本を渡すと、
相好を崩した。
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北小岩 |
「長老が何かを望まれていると
うかがいましたが」
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町の
長老 |
「町の男たちの音声を
残す必要があるな」
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北小岩 |
「と申しますと」
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町の
長老 |
「男たちのイチモツが醸し出す音を
録音しとる町があるか」
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北小岩 |
「皆無だと思われます」
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町の
長老 |
「俺たちの町は、
それをするんだな」
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重要なミッションを預かった二人は、
町の音声のプロに頼み込んだ。
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町の
音声の
プロ |
「ちんちんの音?
録ったことないけど、
長老がそうおっしゃるなら
仕方ないな。
やってみるか」
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音声のプロは超高感度マイクを、
北小岩くんの股間にセットした。
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町の
音声の
プロ |
「ここにエロ本があるので、
見てください」
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徐々に弟子のイチモツが膨張する。
ゴゴゴゴッ
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町の
音声の
プロ |
「うわ!
氷山が海に
流れ出るような音だ!!」
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次に先生の股間を録音すると。
しくしくしく
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町の
音声の
プロ |
「なんだこれは!
ちんちんがむせび泣いている!」
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小便以外に使われることのないちんちんが、
深い悲しみに襲われているのであろう。
長老の一言から始まったチン録音であるが、
様々な物語がありそうである。
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