小林 |
「川沿いに桜が咲いとるな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「河津桜の仲間かもしれんな。
桜の花びらを観て、
お前は何を思う」
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北小岩 |
「ある種のはかなさで
ございますね」
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小林 |
「本気か。
心の奥ひだで考えてみい」
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北小岩 |
「はっ。
桜の花びらは必ず散ります。
散るということは、
地面に落ちるということです」
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小林 |
「そや」
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北小岩 |
「つまりミニスカートの女性が
その上を歩いた場合、
のぞけるということでございます」
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小林 |
「うむ。
女は花びらに愛がある。
つまり愛された上に
のぞけるというこっちゃ」
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北小岩 |
「わたくしが
ひよっこでございました」
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小林 |
「それはええ。
乗車券は忘れとらんな」
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北小岩 |
「はい。
京都行きのものがここに」
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先生がエロ本を介して懇意にしている社長が
出張予定だったのだが、
おちんちんがかゆいという理由で
取りやめとなり、券が二枚回ってきたのだ。
ガタゴト
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小林 |
「もうすぐ京都やな」
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ぎゅぎゅ〜ん
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北小岩 |
「まっすぐが京都のはずなのに、
それていきます」
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ぷしゅ〜
「チン京都〜、
チン京都〜」
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小林 |
「余計なものが
ぶら下がっているようやが、
着いてしまったものは仕方ない」
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北小岩 |
「先生、あちらで
金閣寺の決闘が
あるようでございます」
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小林 |
「金閣寺の決闘?
何だかわからんが、
行ってみるか」
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二人が間抜け面して歩いていると。
ご〜〜〜〜〜!
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北小岩 |
「うわ〜〜〜!
両側から超巨大な金かくしが、
私たちを挟み撃ちしようと
しております!」
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小林 |
「逃げろ!」
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ご〜〜〜〜〜ん!
がっしゃ〜〜〜ん!
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北小岩 |
「危なく挟まれるところでした。
金閣寺ではなく、
金かくしという
ベタなものでございましたね」
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小林 |
「あそこに
『清くない清水寺』の
立て看板があります」
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とてつもなくエッチそうな男が
手招きをしている。
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とてつ
もなく
エッチ
そうな男 |
「清水の舞台から
飛び降りる必要などございません。
ここは清水の舞台を
のぞくところです」
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北小岩 |
「と申しますと」
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とてつ
もなく
エッチ
そうな男 |
「みなさんを床の下にお連れします。
床がマジックミラーに
なっているので、
パンティをうはうは拝めますよ」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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たまにはしみじみとした趣を
味わおうと思った二人であったが、
それを京都は許してくれない。
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