小林 |
「あそこがぱっくり」
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北小岩 |
「あけまして
おめことうございます」
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小林 |
「ついに今年も
パンティの奥があけたな。
そしてついに今日や」
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北小岩 |
「わたくしたちを感動の奥ひだに誘った
あの大作家・
金太万之助(きんたまんのすけ)先生の
新春講演会でございます」
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小林 |
「名作『細尻(ささめじり)』やな。
せっかくの機会や。
お前質問した方がええで」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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師弟はそれぞれのちんちんの付け根を
指で何度もこすって匂いをかぎ、
そこはかとない微妙な香りを動力に
町の公民館に向かった。
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小林 |
「超マン員や」
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北小岩 |
「さすが
万之助先生でございます」
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金太万之助先生の文学への思い、
文士たちとの華麗な交流など、
ファンなら思わず涙してしまう
珠玉の講演が終わり質疑応答に入った。
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司会 |
「素晴らしいお話を
いくつもうかがうことができました。
ここからは先生への
質問コーナーです。
我こそはぜひと思う方、
挙手をお願いします」
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北小岩 |
「はい!」
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司会 |
「ではそこの
顔がおちんちんに似ている方
どうぞ」
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北小岩 |
「わたくし、
万之助先生の名文にしびれている
一ファンでございますが、
先生はあのように
きらめく文章をささっと
書いてしまわれるのでございますか」
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ここで万之助氏の執筆現場を再現してみよう。
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万之助 |
「うう!
何も浮かばん。
締め切りが迫っとる。
ああ、俺はもう駄目だ。
筆を折ろう〜〜〜!」
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毎回そこから気を取り直して
なんとか完成させている氏なのであるが、
やはり人というのはカッコつけたがるもので。
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万之助 |
「あんな文でよければ、
いつでもケツの穴に鉛筆をさして
書けますよ」
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北小岩 |
「さすがでございます!
ぜひそのお姿拝見したいです!!」
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聴衆 |
「そうだ!
今ここで名文を書いてもらおう」
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聴衆
たち |
「ケツの穴!
ケツの穴!」
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大ケツの穴コールが巻き起こった。
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万之助 |
「うう」
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氏も引くに引けなくなり、
仕方なくパンツとズボンを同時に下ろし
ケツの穴に鉛筆をさした。
床に原稿用紙がセットされ。
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司会 |
「私たちは
世紀の瞬間に立ち会っています。
今、先生のケツの穴が
名作を生み出します。
お願いいたします!!」
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カリカリ ぐっ つるっ
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万之助 |
「あっ!」
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司会 |
「体勢を崩されました!」
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どたっ ぐさっ ぶにゅう〜 すぽっ
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万之助 |
「うお〜〜〜〜〜!!」
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ケツの穴に完全に鉛筆がおさまってしまった。
今年もこの町はくだらない。 |