KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百参拾参・・・地引網

たったったっ

北小岩 「秋はお散歩の速度も
 あがりますね」
小林 「そやな」
北小岩 「わたくしたち、
 所持金がそれぞれ2円ずつ、
 合わせて4円しかございません。
 しかし、このように毎日
 有酸素運動を行っております。
 血管にもよいですし、
 体脂肪も燃やしてくれますね」
小林 「ちんちんの脂肪も
 減った気がするな」
北小岩 「それはもともと
 先生のおちんちんが
 ペットボトルのふたぐらいの・・。
 はっ、申し訳ございません。
 本当のことを言ってしまいました」
小林 「まあええ、
 以前より齢を重ね、
 俺も丸くなったわ。
 金玉のようにな」

あまりいい例えとはいえないであろう。

北小岩 「先生はウォーキングの時、
 どういうところに
 注意をはらっておりますか」
小林 「酸素の中に、
 ええ女体のエキスが
 入っていると信じて歩くんや。
 そうすると、
 吸いがいがあるで」
北小岩 「なるほど!」
小林 「むっ、こんなところに
 沼ができるとる!」
北小岩 「小屋があって、
 町の男たちが
 大勢おりますね。
 ミニスカの白衣を着た
 女性研究員がおります。
 行ってみましょう」

二人が小屋に近づくと。

女性
研究員
「私は、ついに
 瞬時に陰毛を長くする薬を
 開発しました」
北小岩 「えっ?」
女性
研究員
「そこで益荒男のみなさまに
 お願いがあるのです」
北小岩 「はい」
女性
研究員
「みなさまの陰毛を伸ばして
 網をつくり、
 沼で地引網を
 してほしいのです」
北小岩 「難易度が高いで
 ございますね」
女性
研究員
「もしも網に
 マンボウがかかっていたら、
 私が気持ちいいことを
 して差し上げます」
小林 「沼にマン・・・。
 これはかなり
 いやらしいことをされると
 思って間違いないな」

マンボウなどいるわけもないが、
浅はかな男たちの目の色が変わった。
研究員からもらった薬を各自つけると、
陰毛は数十メートルに達した。
毛をみんなで引っ掛けあい、
なんとか網状にする。

女性
研究員
「そのまま沼に入って、
 魚が入るように
 陸に引き上げてください」


ざぶっ

男たち 「そ〜れ! そ〜れ!」

掛け声とともに、網を引く。

小林 「大漁や!」

網を引き寄せると、魚が飛び出してきた。

小林 「マンボウか?
 げっ、ヤバい!ピラニアや!!」

がぶっ! がぶっ!!

ちんちん丸出しの男たちは、
イチモツをピラニアに齧られてしまいました。
おしまい。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2018-10-21-SUN

BACK
戻る