KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐拾弐・・・市

ひゅ〜

北小岩 「だいぶ涼しい日も
 増えてまいりました」

ひゅ〜ひゅ〜

北小岩 「風の中にたっぷり
 秋成分が潜んでおります。
 そうでございます。
 イチモツには、
 夏に辛い思いを
 させてしまいましたから」

弟子はおもむろにブツを取り出す。

北小岩 「イチモツはお昼寝中ですが、
 秋風に揺れる陰毛が
 何とも風流でございます。
 縮れた黒いススキの如く」

ぶ〜ん

北小岩 「蚊がお昼寝中のモノに
 とまりました。
 このままでは
 大切なところの血を
 吸われてしまいます。
 えいっ!」

キーン

北小岩 「げげっ。
 誤って玉金に
 張り手を
 見舞ってしまいました」
小林 「お前さっきから何しとるんや。
 変態か」
北小岩 「あっ、先生。
 めっそうもございません。
 お毛けがススキの」
郵便屋さん 「郵便で〜す!
 きっと
 ろくでもないことだと
 思いま〜す」
北小岩 「ご丁寧に
 ありがとうございます」
郵便屋さん 「どういたしまして」
北小岩 「え〜と。
 先生、隣の隣の隣の市から
 会議に出てくださいとの
 連絡です。
 往復の切符も入ってますし、
 何より謝礼として
 二人で30円いただける
 そうです」
小林 「いってみるか」

二人で30円の駄賃で喜々として動く。
役には立たないが、
得難い存在ではあるかもしれない。

市の偉い人 「お忙しい中
 大変申し訳ございません。
 実は我が市と隣の市が
 合併して、
 新しい市に
 生まれ変わる予定なのです」

市の偉い人と先生が懇意な理由は、
エロ本のやり取りにあるだろう。

市の
偉い人
「それで
 新しい市のユニフォームを
 どうするか、
 議論がまとまらないので
 先生に来ていただきました」
小林 「合併後、
 市の名前はどうするんや」
市の
偉い人
「まだ発表前なので、
 内密にしていただけますか。
 新市名は
 『ふんど市(ふんどし)』に
 決まりました」
小林 「なるほどな」

市の
偉い人
「ユニフォームは、
 男は越中ふんどしで
 いいと思うのですが、
 女性がね」
小林 「ここに
 キレイどころを呼んで
 協議しようか」

数分後、キレイどころを交え協議したのだが。

小林 「俺は女のユニフォームは、
 スケルトンのふんどしが
 ええと思う。
 なあ、北小岩。
 この人がスケルトンの
 ふんどしをしめているところを
 想像してみようや」
小林&
北小岩
「うへへへへ〜〜〜」
キレイ
どころ
「スケルトンのふんどしじゃ、
 大切なところが
 丸見えじゃない。
 くらえ!」

キーン キーン

キレイどころは男らがもっとも恐れる武術、
金玉空手の有段者であった。
師弟は気絶し夢を見たのだが、
夢の中でも金玉を蹴られ
濃い脂汗をかいて飛び起きた。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2016-09-04-SUN

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