「ボクの方が高いよ」
「いや、ぼくの方だよ」
「ぜったいボクの方だよ」
「そんなことないよ。えいっ」
ゴツン
「やったな!」
ゴツンゴツン
「二回ぶった!!」
砂場で山状のものをつくって遊んでいた
男の子たちであったが、
いつの間にか喧嘩になってしまった。
「これこれ君たち、なかよく遊びなさい!」
仲裁をしたのは、弟子の北小岩くんであった。
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北小岩 |
「わたくしが、どちらの山が高いか、
計りましょう。
どれどれ。むっ!」 |
よく見ると、山状のものの上には
砂で乳首がつくられていた。
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北小岩 |
「おっぱいでございましたか」
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小林 |
「お前、まっ昼間から
エロいことを言うとるな」
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北小岩 |
「あっ、先生。
実は山だと思ったら」
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小林 |
「まあええ。
そういえば、近頃山に行っとらんな。
行ってみるか」 |
金はないが、行動だけは早い二人だった。
エロ本を利用したヒッチハイクが功を奏し、
予定より何時間も早く山に到着した。
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小林 |
「ここはかなりの断崖絶壁やからな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「三点確保が大切やな。
ほな行くで」
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北小岩 |
「うっ。うっ。うっ。
無理でございます。
三点確保はできるのでございますが、
登るたびに急所に刺さる形で
岩が下に伸びております」 |
先生はチンが極小なため素通りできたが、
ご立派なブツを持つ弟子の急所を岩が襲った。
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小林 |
「実は俺も痛くて仕方なかったんやが、
無理やり登っとった。
ルートをかえるか」
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まったく無傷だが、
断崖絶壁ではない遠回りの道に向かった。
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小林 |
「ヒルが大量におるな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「気をつけにゃあかん。
うっ!」 |
ヒルが小馬鹿にした表情で、
先生のイチモツに襲い掛かった。
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北小岩 |
「大丈夫でございますか。
わたくしは、
まったく襲われておりませんが」 |
それは『ヒルチン』と呼ばれるちんちん型のヒルで、
自分より小さいブツには軽蔑しながら
しなびれるまで血を吸い、
大きいブツには媚を売るという
変種の生き物であった。
おしまい。
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